わかりにくいことがらは、いきなりわかろうとしてもわかるものではありません。
メタというわかりにくい言葉があります。
日本語の辞典にはメタという項目はありません。
メタXXという項目はいくつかあります。
メタXXという言葉が辞書に載っていてメタが載ってないのは、メタという言葉がないからかもしれません。
メタXXという言葉しかないのは、メタが他の言葉の前について組み合わさったときにはじめて意味を持った言葉になるので、それ単独では意味を成さない、言葉の部品だったのです。
組み合わせで生まれてくる意味は、次のようにさまざまものになります。
英語では、after, beyond, with, change
日本語では、「・・・の後ろの」「・・・の後に来る」「超・・・」「高次な・・・」「・・・間の」「・・・を含んだ」「・・・についての」「結合する」「変化する」
(例):船が水に浮いて傾いたとき、陸上での重心Gとは異なる点Mを中心にして復原力が働きます。
このMをメタセンターと呼びます。
この場合のメタは「中心」が「移り変わった」という意味になるでしょう。
わかりにくいことがらは、わかりにくい理由がわかるとわかってくるのでした。