・・・・・・あわぞうの覗き穴・・・・・・

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止められない、止まらない

2013年07月03日 | つぶやきの壺焼

八ッ場ダムのその後がどうなっているのか、何も報道されなくなった。
いわゆる公共工事は、いったん手をつければ、止められない、止まらない、スナック菓子の古いCMソングの文句のとおりになる。

むかし「湖底のふるさと」という歌があった。
ダムは、むかしは故郷がなくなることで人を泣かせた。
今はメシのタネが減ることに泣く人が出てくる。

「国策の前に疲れた人々」という見出しの記事がどこかにあったが、喜ぶ人の顔は完成のセレモニーのときだけにしか見られず、泣く人のほうが多いのではないかと思う。
計画どおり順調に進んでも泣く人が多いのに、軽率な新米大臣が、やめろと号令をかけたために、泣く人は何倍にも増えた。

国家は、人間の頭脳が作った動物であると中澤秀雄氏が言っていたが、ダムも人間の頭脳が作った怪物である。
ダムを、人間の生活の場、人里に作ろうとすれば、困ったことが次々に起こる。
怪物は、人間の生活の場にあらわれれてはならないものなのだ。


ダムという怪物には、問題が三つありそうだ。
1.完成イメージが先に立って、生成目的が後付けになること。
2.制作の効率が先に考えられて、居場所が決められること。
3.これで一儲けと喜ぶ人が増えることでプランが決まること。

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