アクセルとブレーキの踏みちがえの要因で、いちばん単純なのは、同じようなものが二つ並んでいることです。
ペダルの大きさをちがえても、目で見ずに踏むものに見分けの効果は出せません。
足で触った感触がまったく違ったものでなければ踏みちがえは起きます。
二つあるから間違えるので、一つにしてしまったらと考えた人がいます。
ペダルは一枚だけ、踏めばブレーキ、側面のレバーを横に押すとアクセルになるというものです。
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靴の側面が傷みやすいのが玉に瑕ですが、側面に鎧を着せたような、新型ドライブシューズも売り出せるでしょう。
アクセルペダルを間違えて強く踏むとエンジンが停止し、車は余力で動くだけで暴走には至らないというものもあります。
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間違えをなくす効果はこれにはありません。
エンジンを止めるのではなく、アクセルペダルを間違えて強く踏むとすぐ最低速に切り替わりエンジンブレーキ状態になり、そこでブレーキがかかるようにしたらどうでしょう。
これにも間違えをなくす効果はありません。
しかも、追い越しを狙っていていきなり加速したら、ブレーキがかかって、横転したり追突されたりという危険があります。
追い越しボタンを作って、それを押さないと急加速できない装置はできると思います。
ただし、それにはボタンの押し忘れがまた問題になります。
オートブレーキなど、何もしないでよい方向に技術開発の目が向いているうちは、それとは逆方向の、アクセルとブレーキの踏みちがえというパニック性の痴呆状態にならない対策には、名案は浮かばないでしょう。
オートブレーキができたら、それを外してやろうというサイバー狂のような危険頭脳には、また磨きがかかります。
いちばんの難点は、安楽安全のボケ推奨指向にあるようです。