・・・・・・あわぞうの覗き穴・・・・・・

気が向いたときに、覗いてご覧ください。
何が見えるかは、覗く方々のお眼め次第です。

成長の下手な生物:23

2017年09月23日 | つぶやきの壺焼

人類が自力による成長を望めなくなれば、万物の霊長などと偉そうなことを言った手前、無生物に頼るしか道はなくなります。
この場合の万物は生物全般を指すという、弁解にも助けを求めながら。

権力者の頼れる無生物は先端技術です。
いま手をつけられる先端技術で、強力なのは核、便利なのはA I でしょう。

核の技術は、強力とは言っても、いま持たせられる力は、破壊力でしかありません。
先端技術の先端が行きつく先が、現生物の滅亡となれば、核は人類が考え出した最も非合理的な技術となります。
非合理的な技術の強化をシーソーのように繰り返し、その競争が相互の抑止力になるという考えは、持ち物の見せ合いで、自らはきわどい優越感を持ち、相手の劣等感に期待するという、ブランド品崇拝競争に似ています。
際限のないその競争で得られるものは、"作る仕事ができる"という、ただそれだけのことです。
ホラーをテーマにした立体動画の制作競争と同程度の価値しかありません。

便利と思われている A I のほうも、倫理感を失った人が考えたA I システムには、倫理観を組み込むことはできず、やがては、自ら構築したA I システムに制裁を受ける羽目に陥るでしょう。

技術者が、"仕事だから"という自己欺瞞のもとに、生物の滅亡に向かって精力を注ぎ込む喪心状態から脱却する方法を見出さなければ、生物のマイナス成長はどんどん加速していきます。

モノは作りさえしなければ出来あがることはないのです。

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