流れに乗れば、ことは何かとうまく運べます。
流れに乗りそこなうと、あとでしまったと思います。
組織の運営も、目的達成のために流れに乗ることは必要です。
ところが、流れに乗って得られるラクチン気分が、組織運営の目的を忘れさせてしまうことがあります。
その大典型が言論の自由で、ことの当否正否はさておいても、声が届きさえすれば話が通るという、国連のいまの動きにも現れています。
気候変動対策に関する国連の COP25(国連気候変動枠組条約第25回締約国会議)で、温暖化対策の強化について全会一致で合意したと報じられました。
地球温暖化は、100年間で0.74℃上昇というデータをもとに、長期的上昇傾向にあることが「疑う余地がない」と決めつけてしまい、自然要因だけでは現在の気温の上昇は説明できないから、新しい技術によって温度の上昇を阻止しようという流れが作られ、環境を破壊しながら環境を保全しようという、奇妙なビジネスを誕生させました。
新ビジネスには資金が必要なので、その資金集めが温暖化対策の強化という作られた流れに乗って行われようとしているとみられます。
エネルギーを使い放題の国にはカネが集まり、エネルギーを使わない国、減らそうと努力している国はカネを吸い取られるという、カネの動きもそんな流れになっているように見えます。