お煮しめの時季がきました。
暮になぜ挙ってお煮しめを作るのか、それには呼び名の呼びかけが効いているようです。
年の締め、おにしめ、鬼の活躍時季はひと月あまり先ですが、いまはちょうど締めの時期です。
しめにもいろいろありますが、締め方もお国柄で異なります。
お国柄だけでなく、締められる人の肩書によっても違いがありそうです。
要職にかかわった人には、どうやら締め方が緩いようです。
悪事を働いた人を逮捕するには、現行犯逮捕でなければ逮捕状が必要ですが、その逮捕状の扱いが締め方とかかわりがあることに気づきました。
逮捕には、容疑者へのこらしめと、人びとへのみせしめという二つの意味があるでしょう。
つまり、お二しめです。
こらしめは、つらい思いをさせて懲りさせること、みせしめは、こんな肩書を持った人でも悪いことをすればこういう目にあうぞという、どちらにも教育効果があるはずです。
ただ、証拠隠滅のおそれがないという理由だけで逮捕をやめさせるのは、機械論理偏重のように思うのですが、いかがでしょうか。
おや、三つめもありました、いましめ、これは世の中全体に必要なことです。
その必要度を三次元グラフで表すと、千代田区永田町あたりにピークが見られます。
締まらない人たちのおかげで、暮にきて困りごとがまた増えました。