新年早々の標題にはと、いったんは引っ込めましたが、毎日の連続に切れめを入れるのは嫌なので、扉の内側にそっと看板を寝かせておくことにします。
シャリの中にノリを巻き込んだ寿司が、なぜか頭に浮かびます。
[お勧めしません:19 相手の気持ちに住み着く]
大晦日の話の「無関心」とは逆の、関心に酔う話です。
相手とのつながりをだいじにするあまり、相手の気持ちに沿わなければ、あるいは沿っているその気持ちが伝わらなければと、自分の心を捧げつくしたようになってしまうことがあります。
そのことに酔っている自分はよくても、大いにはた迷惑な場合もあります。
それが一国の宰相の行為であれば、はた迷惑どころの話ではすみません。
迂闊な自慰行為のようなそれを見て、後で役立つ持ち駒を得たとばかりに、相手はにやっと笑うかもしれません。
相手の気持ちはだいじにしても、そこに住み着いてしまうようなことは避けなければなりません。