月日は百代の過客にして
行きかふ人もまた旅人なり。
紀行文の体を取った芭蕉さんの奥の細道は 確かこの引用文から始まる。
東から昇った月は 西に沈む。
東から昇った太陽も 西に沈む。
月は百代変わらず地球の周りを回る。
太陽は百代変わらず地球に回られている。
微妙に違う。
旅人はどっちだ?
・・・。
滝は月日に照らされ 紫煙を生ず。
遥かに見る瀑布のその源を。
飛流直下三千尺。
疑わしきは是 銀河の九天より落つるるかと。
・・・。
断絶というものが産みだす感慨。
永遠というものが生み出す感慨。
いやまさに。世界。
日々是好日。