親孝行と富士の山。
どちらも仰ぎ見るほど神々しい。といわれる由縁がある。
その昔から、先祖を大事にする人は出世する。ともいわれてきた。
お墓をきれいにするから、成功するのではなく、由縁あるものへの感謝と汚さぬ思いを持つような者でないと人生出世はおぼつかない。ということなのだろう。
何事にも、ただすればよいのではなく、そのモチベーションのあり方が大事というわけだ。
はたして、つらつらそのようなことに気付きはじめる頃には、親は無し。
という具合になっている。
時既に遅し。で済ませるわけにもいくまい。
銭や飾りは出来ずとも、せめて心配させぬよう。で勘弁してもらおうか。
孝行まではできねども、せめて不孝の負い目を負わぬよう。
心にとどめておきたいものである。
親孝行 するほど子孫も繁盛
親は浮世の 福田じゃ。
-白隠禅師-