南無煩悩大菩薩

今日是好日也

思慕酒。

2009-01-10 | 酔唄抄。

日本に初めてガス燈が灯ったのは、明治5年西暦1872年の横浜だという。

10月であったというから、少し肌寒い街中のガス燈は、文明開化の希望と共に暖かく頼もしく市民の目に映ったことだろう。

明治は遠くなりにけり。か。

いまではもう、昭和は遠くなりにけり。の世となった。

内平らかなるにして、外成る。の平成の世もはや20年。

学を志し、それを立て、不惑の念を信じて天命と知るとてあと幾許(いくばく)や。


素愁を抱き 夕餉の灯もれ温し ガス燈は揺る 冬暮の酒。


こういう処での一杯は、思いに浸みる。

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