人は自分が何をしているか、ほんとうにはわかっていない。
この事実を隠さない方がいい。
相手を身構えさせないばかりか、相手を旅の道連れにする大きな吸引力になるからだ。
自分は自分が何をしているかわかっていると思っている人間を、人は早く嗅ぎつけ、直感的にそんなことは不可能だとわかるので、おそらく、それを疑うようになる。
-ポール・ボルン-
私はなにがしたいんだ。
私はなにをやっているのやら。
ただ、道行く連れ人に、疑われるであろうことも否めない。
そう思うかもしれないし、そうは思わないかもしれない。
それは欲しいかもしれないが、必要ではないかもしれない。
それが必要ではあるが、欲しいとは思わないかもしれない。
いったい私はなにをしているというのだろう。
ぜんたい私に何ができるといえるのだろう。