柳に飛びつこうとする蛙には、このように見えているはず。
蜂のムサシや、カモメのジョナサンは太陽に挑んだ。
目の前に人参ぶらさげられた馬はよく走るともいう。
理屈ではなく、そこにあるから動機付けられることは多い。
なければならぬものではなく、あるからなければならぬことだったようにおもえる。
ぶらさがっているものに、触手を動かすのは、いたしかたもない。
げんにあたしも、揺れる柳に必死こいてこのアングルを撮っている。
おおきな口開けて。
据え膳食わぬは武士の恥、ともいうが、要は、単に誘いに乗るのか、もしくは挑戦や開拓といった意気込みの有無が、かっこよくも、アホヅラにもするのではなかろうか。