このこのななつのおいわいに お札を納めに参ります。
七年というのは、体の全細胞(脳以外)が新陳代謝で入れ替わりをする年月だという。
そういえば、人が一度に覚えられる数は、だいたい七つだといわれる。
大陸や海や生や、不思議もナナが多い。
男女七歳にして席を同じゅうせず。
と、男女の区別がつく年頃であったりもする。
七年目に浮気する人が多いかどうかは、私は知らない。
その昔のななつは、幼児期の致死率が大きく減る歳で、七つを数えたら、お礼参りをするのであったそうな。
喜びだけではなく、忍ぶのも同様で、回忌には、三と七がある。
今ここで、過ごせているありがたさよ。
振り返りつつ前を見つつも、我が身が何回まわるかは、天のみぞ知るではあるが。
いきはよいよいかえりはこわい。こわいながらもとおりゃんせとおりゃんせ。
やじろべえの童人形が、風に誘われまわっていた。