おまん。知っちゅうかよ。
日本を洗濯しちゃるがよ。
太平洋は広いがぜ。こんまいこと言いよったらいかん。
無頓着でありながら、繊細。
武張っていながら、チャーミング。
泣き虫ながら、反骨。
縁に恵まれ、運を尽く。
回天の時を走った、稀代のペースメーカー、坂本の龍馬。
予選での輝かしい活躍に期待は高まるも、残念ながら、新時代のレースには出走できなかった、悲運の名馬であったか。
もう少し、走る姿を見たかった。
競走馬においては、負けが込むまでに引退させないと、種馬としての価値が落ちるという。
おまん。ほんとうはどうやったがぜよ。
けんど、おまんばぁ、今でも大勢に惜しまれる人もめったにおらん。
「男のロマン」というイコンにおいて、がきんちょでも感じた、このオーラははっきりとした憧れであった。
ええかよ。結果は周りが決めるきに。
おまんは、前を見いや。
走りたい処を走れるばぁ走ったらどうぜよ。
生きちょったら、どこぞでみんな死なぁよ。
どうなっても、なんちゃのことないき。
どんな時でも、自助自噴のアドバイスをくれそうな偶像を残してくれた。