思いはまとわりつく。
うまくいかないのじゃないか。風邪を引くんじゃないか。不能になるんやないか。本当は違うんじゃないか・・・。
あたし達はある事象に対して、イメージで以って色々と勘ぐる。
たとえば、「カバがおおあくびしている姿を思い出さないで下さい」
と言われたら、思い出さないではいられない。
肯定にしろ否定にしろ、何かを思えばそれは現実的なものとして、あれこれイメージしてしまう。
本当の現実には起こっていないことであっても。
要するに、自分自身の「捏造」によって、盲目になる癖を持つということのようだ。
汚れたり、傷ついたり、悩んだりするのは、ありのままを、身勝手にねじまげて自分で現実を作り上げてしまっているからかもしれない。
意識するだけで招いてしまうイメージがある。
イメージが、現実を本当に引寄せてしまうこともある。
思い続ける。そのことには信念が必要だ。
思いをやめる。そのことには勇気を要する。
まとわりつく思いの、事業仕訳があたし達にも必要なようだ。
世のつれづれに、すっきりと気持ちよく舞う為の、いさぎよさを身につけたいとの思いははてなし。
落葉が美しくまとうのは、赤く染まったまんまの自分(葉っぱ)は、だから汚れてもいないし、傷つくこともないというメッセージだ。
うらをみせ おもてをみせて ちるもみじ。
-良寛さん-