デジタル化できるものはすべて、もっと賢いか、安いか、あるいはその両方の生産者にアウトソーシングできる。-「フラット化する世界」-
豊田を世界のトヨタにした原動力は「改善」思想、
ミスター・カイゼンともいえる大野耐一氏は、
「まねされたらもっと先に行け。どうせたいしたことはやっておらん。会社は無駄の塊や」と激を飛ばしたそうだ。
なんにおいても、他者よりも優位性を得るためには、優位であるというところへの必死のパッチがいる。
全ての優位者は、なんらかにおいて、その席を交代するのは、史実にみるとおりでもある。
前には、膨大なチャンスと困難とがあり、後ろには数多のスナイパーに狙われ、横には席を取り合うコンペティターで溢れている。
どんな仕事でも、優位性を保てなければ、その先は、退場か引退が待っている。
経済学者がなんといおうと、コンサルタントがどういおうと、おへそでお茶を沸かそうが沸かすまいが、収まるところに収まるべくして収まるのではないだろうか。
このことは、どうかんがえても、納得しておかなければいけないことだろうと思える。
安寧の地などないこの現実への直視は、不安を起こし精神を安定させない。
しかし、不安のない安穏とした精神は、人を馬鹿へと導くようだ。
適度な緊張状態に身を置くことで、身に浸みる反省や感謝が生まれる。
改善はそこが出発点だ。
水面の揺れる睡蓮が、そういうことじゃないのと言っている。