南無煩悩大菩薩

今日是好日也

適度な緊張。

2010-03-12 | 有屋無屋の遍路。

デジタル化できるものはすべて、もっと賢いか、安いか、あるいはその両方の生産者にアウトソーシングできる。-「フラット化する世界」-

豊田を世界のトヨタにした原動力は「改善」思想、
ミスター・カイゼンともいえる大野耐一氏は、
「まねされたらもっと先に行け。どうせたいしたことはやっておらん。会社は無駄の塊や」と激を飛ばしたそうだ。


なんにおいても、他者よりも優位性を得るためには、優位であるというところへの必死のパッチがいる。

全ての優位者は、なんらかにおいて、その席を交代するのは、史実にみるとおりでもある。


前には、膨大なチャンスと困難とがあり、後ろには数多のスナイパーに狙われ、横には席を取り合うコンペティターで溢れている。

どんな仕事でも、優位性を保てなければ、その先は、退場か引退が待っている。


経済学者がなんといおうと、コンサルタントがどういおうと、おへそでお茶を沸かそうが沸かすまいが、収まるところに収まるべくして収まるのではないだろうか。

このことは、どうかんがえても、納得しておかなければいけないことだろうと思える。


安寧の地などないこの現実への直視は、不安を起こし精神を安定させない。

しかし、不安のない安穏とした精神は、人を馬鹿へと導くようだ。


適度な緊張状態に身を置くことで、身に浸みる反省や感謝が生まれる。

改善はそこが出発点だ。


水面の揺れる睡蓮が、そういうことじゃないのと言っている。
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