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日本近海の海底に生息するナマコ(海鼠・海参・生海鼠)の文献初出は「古事記」だという。
‘思うこと言わぬさまなる生海鼠かな’ -与謝蕪村
天宇受売命(あまのうずめのみこと)が海の生物たちを集めて「天つ神の御子にお仕えするか」と問うたとき、ナマコだけが答えなかったので「返事をしない口だ」といって小刀で口を裂かれたという。
‘古往今来切って血の出ぬ海鼠かな’ -夏目漱石
ナマコは危険を感じると、内臓を肛門から総排出して逃げる習性があり、内臓は二カ月で再生するともいわれる。
‘尾頭の心もとなき海鼠かな’ -向井去来
滋養強壮に富み、漢方薬としても古来より貴重なナマコであるが、それだけの資質を持ちながら、攻撃手段を持たず、動きも遅いため捕獲は容易である。
‘憂きことを海月に語る海鼠かな’ -黒柳召波
ナマコを最初に食した人も偉いが、ナマコも偉い。
日本近海の海底に生息するナマコ(海鼠・海参・生海鼠)の文献初出は「古事記」だという。
‘思うこと言わぬさまなる生海鼠かな’ -与謝蕪村
天宇受売命(あまのうずめのみこと)が海の生物たちを集めて「天つ神の御子にお仕えするか」と問うたとき、ナマコだけが答えなかったので「返事をしない口だ」といって小刀で口を裂かれたという。
‘古往今来切って血の出ぬ海鼠かな’ -夏目漱石
ナマコは危険を感じると、内臓を肛門から総排出して逃げる習性があり、内臓は二カ月で再生するともいわれる。
‘尾頭の心もとなき海鼠かな’ -向井去来
滋養強壮に富み、漢方薬としても古来より貴重なナマコであるが、それだけの資質を持ちながら、攻撃手段を持たず、動きも遅いため捕獲は容易である。
‘憂きことを海月に語る海鼠かな’ -黒柳召波
ナマコを最初に食した人も偉いが、ナマコも偉い。