バネの風

千葉県野田市の「学習教室BANETバネ」の授業内容や、川上犬、ギャラリー輝の事、おもしろい日常を綴ります。

バン大脱走の夜

2008-09-04 07:04:44 | 川上犬
 バンのやつ、久しぶりに大脱走した。
 ちょっとした気のゆるみにつけ込んで、開けた門からすっと出ると、呼び止めるのも聞かずにとことこと闇夜に消えていった。
 何回かの経験でだいたいの逃走経路はわかっている。飼い犬が吠えている方向を目指せばいいこともわかっている。とりあえず、バンの向かった方向に走る。足下はサンダル。しまった、これじゃ走れない。角を一つ曲がったが、犬たちが鳴いていない。おかしいな、暗いからバンの来訪にまだ気づかないんだね。
 角を3つ曲がったところで、闇夜にバンの白いおしりが浮かび上がった。大声上げたり、走り寄ると、興奮させてしまうけど、もうこの距離まで近づけば、いざとなればこちらの威嚇が通る。そんな余裕もあり、のんきにたちションしているバンの首をぎゅっと押さえた。
 もちろん、その場で叱る。
 バンは珍しく抵抗しながらも、ヤッベーって雰囲気を体中に漂わせ、首を捕まれたまま一路自宅へ。
 無事門の中に戻し、カチャリと門を閉め、後ろを振り向くと、バンは伏せしてびびっていた。
 ついやってしまう。そして反省する。こんなことを繰り返すバン。
 バンだけじゃないね。自分も同じ。経験積んで同じミスは減ったかも知れないけど、思慮不足でついやってしまい、次は気をつけようと思うことたびたび。かといって、あまり過去の失敗にばかりとらわれると、疑心暗鬼になったり機を逃してしまうから、情も大事なんだけど。
 バンの久しぶりの逃走は、こんなミスは誰にもあることであって、ささいなことは許しなさいという暗示でもある。