気温28度。湿度30%。避暑地の夏のようなさわやかな日だったので、バン連れて遠出しようかなと思う。清水公園のランニングコースを犬連れしたいとかねてから思っていたけど、バン車に乗せる気しないから、清水公園にたどりつくまでにばてちゃうよね、お互い。そこで目標を利根川土手にした。
ミネラルウォーターを凍らせたペットボトルと、バン用の紙コップと小銭を用意した。
まず川間小まで学童通学コースで行く。途中「甲斐犬ですか?」と聞かれ川上犬と答えると「カワカミケン?」 雑種ですって言っとけばよかったかな。川間小では低学年児が体育の時間に男女対抗リレーをやっていた。中盤は男女競り合っていたけど、速い男の子と遅い女の子の組み合わせで、一気に男子は1/4周差をつける。そしてその後は差は広がるばかり。しかーし、最後の方で逆パターンの組み合わせで一気に差を縮めただけでなく、順位逆転し、そのまま首位をキープして女子チームの勝利。男子って肝心なところでふざけちゃうんだよね。ここも女性上位のクラスだね。
レース中、早く行こうよってしびれを切らしていたバンは、私が歩き始めるとすたすた進んでいく。このあと大変なことが起きるとも知らずに。
川間小の裏道を通り、野田病院通りに出る。このまままっすぐ行けば利根川。
途中匂いチェックしながらも、バンも何かを目指すようにひたすらまっすぐ歩いていた。
日差しは強い。帽子かぶってくれば良かったなー。リュックの中の凍らせたペットボトルが腰のあたりを冷やしていて気持ちいい。どこかいい場所あれば、公園とかで、バンと休憩しよう。できればアイスでも買って食べさせよう。しかし、ふと気づくとこの先店ないね。コースそれてリサ御用達の駄菓子屋に行こうかなと思ったけど、なんとなくそのまま進んでしまう。それでも自販機くらいあるでしょ、道端に。
USSの入り口で警備のおじさんにあいさつして通り過ぎたあたりから、「バンどっかで休憩したいね」と話しかけるほどになってきた。バンは常にまっすぐ前見て歩いているけど、耳が後向くから話を聞いてはいる。
信号を渡ったあたりで、バンの息づかいが荒くなってきた。もう1キロくらい日陰のないアスファルトの上を歩いている。バンが肩というか背中で息し始めた。バン、そういえば背中黒だもんね。背中に帽子欲しかったね。日傘体にくくりつけて歩かせてみっか、なんておかしい想像しながら歩いていると、ガードレールが切れ田んぼに降りる農道のところで突然バッタと倒れるようにバンは休憩した。どうせ休憩なら日陰でベンチがあるようなところがいいんだけど、この先日陰まで800Mはありそう。背中のバックから水を取り出すと、まだ凍っていて少ししか出ない。5分ほど休ませて、先の日陰を目指すことにした。バンも目指そうと気持ちを持ったのか、本能匂いチェックもせず、ただひたすら足を前に運ぶだけになっていた。あいかわらず肩が揺れている。途中稲刈りをしている老夫婦は全く日陰のない田んぼで、耕耘機の陰でお茶を飲んでいた。
小山橋を渡る。ビーチパラソルを広げておじさんが釣りしている。小山の集落はあと少しというところで、日陰の藪に到達するとバンは、土の中に突進していき、腹這いになった。できる限り体を冷やそうと、冷たい土を求めて腹這いのままズリズリ動き回った。
犬の熱中症という言葉が頭をよぎる。
水は少ししか出ないから、ひなたに置いて溶かしながら飲ませる。はらばいバンは、「どうかもう少しこのままー」と訴えるかのように何度もじっと見てくる。そこで20分ほどいただろうか。公園、ベンチ、アイスといったオアシスは幻となり、小山の集落を前にして引き返すことを決断した。
今来た道を振り返ると、ダーと延びるアスファルトにかげろうが揺らいでいる。
そこからはもう、散歩と言うよりトレーニングの世界ですよ。バンはとにかく帰ることだけを考えている。一切日陰のないアスファルトを1.5キロほど歩くのみ。「大丈夫か、バン」と声をかけると、相変わらず耳で返事して、歩くことはやめない。そしてガードレールが切れた草むらを見つけると一休みする。しばらく腹這いになると自主的に立ち上がり歩き始める。そんなことを数回繰り返し、ようやく豆バス停野田病院前に来ると日陰道になった。つやつやと光を反射していた背中の黒い毛もほっと一息ついたようだった。日陰は涼しくて気持ちいい。今やバン様の体調に合わせて歩くので、主導権はバンにあった。途中、脇にそれる木陰の風情ある道にさしかかると、ちょっと足を止め、「あっち行ってみようかな。でも、やっぱやめとくわ」とバンの背中が語る。16号を渡る大きな交差点の信号待ちで残りの水を全部やる。とにかく早くおうち帰りたい。そんなバンでした。やっぱりうちが一番だね。
門の中に入れ、すぐに体に水をかけてやった。
ミネラルウォーターを凍らせたペットボトルと、バン用の紙コップと小銭を用意した。
まず川間小まで学童通学コースで行く。途中「甲斐犬ですか?」と聞かれ川上犬と答えると「カワカミケン?」 雑種ですって言っとけばよかったかな。川間小では低学年児が体育の時間に男女対抗リレーをやっていた。中盤は男女競り合っていたけど、速い男の子と遅い女の子の組み合わせで、一気に男子は1/4周差をつける。そしてその後は差は広がるばかり。しかーし、最後の方で逆パターンの組み合わせで一気に差を縮めただけでなく、順位逆転し、そのまま首位をキープして女子チームの勝利。男子って肝心なところでふざけちゃうんだよね。ここも女性上位のクラスだね。
レース中、早く行こうよってしびれを切らしていたバンは、私が歩き始めるとすたすた進んでいく。このあと大変なことが起きるとも知らずに。
川間小の裏道を通り、野田病院通りに出る。このまままっすぐ行けば利根川。
途中匂いチェックしながらも、バンも何かを目指すようにひたすらまっすぐ歩いていた。
日差しは強い。帽子かぶってくれば良かったなー。リュックの中の凍らせたペットボトルが腰のあたりを冷やしていて気持ちいい。どこかいい場所あれば、公園とかで、バンと休憩しよう。できればアイスでも買って食べさせよう。しかし、ふと気づくとこの先店ないね。コースそれてリサ御用達の駄菓子屋に行こうかなと思ったけど、なんとなくそのまま進んでしまう。それでも自販機くらいあるでしょ、道端に。
USSの入り口で警備のおじさんにあいさつして通り過ぎたあたりから、「バンどっかで休憩したいね」と話しかけるほどになってきた。バンは常にまっすぐ前見て歩いているけど、耳が後向くから話を聞いてはいる。
信号を渡ったあたりで、バンの息づかいが荒くなってきた。もう1キロくらい日陰のないアスファルトの上を歩いている。バンが肩というか背中で息し始めた。バン、そういえば背中黒だもんね。背中に帽子欲しかったね。日傘体にくくりつけて歩かせてみっか、なんておかしい想像しながら歩いていると、ガードレールが切れ田んぼに降りる農道のところで突然バッタと倒れるようにバンは休憩した。どうせ休憩なら日陰でベンチがあるようなところがいいんだけど、この先日陰まで800Mはありそう。背中のバックから水を取り出すと、まだ凍っていて少ししか出ない。5分ほど休ませて、先の日陰を目指すことにした。バンも目指そうと気持ちを持ったのか、本能匂いチェックもせず、ただひたすら足を前に運ぶだけになっていた。あいかわらず肩が揺れている。途中稲刈りをしている老夫婦は全く日陰のない田んぼで、耕耘機の陰でお茶を飲んでいた。
小山橋を渡る。ビーチパラソルを広げておじさんが釣りしている。小山の集落はあと少しというところで、日陰の藪に到達するとバンは、土の中に突進していき、腹這いになった。できる限り体を冷やそうと、冷たい土を求めて腹這いのままズリズリ動き回った。
犬の熱中症という言葉が頭をよぎる。
水は少ししか出ないから、ひなたに置いて溶かしながら飲ませる。はらばいバンは、「どうかもう少しこのままー」と訴えるかのように何度もじっと見てくる。そこで20分ほどいただろうか。公園、ベンチ、アイスといったオアシスは幻となり、小山の集落を前にして引き返すことを決断した。
今来た道を振り返ると、ダーと延びるアスファルトにかげろうが揺らいでいる。
そこからはもう、散歩と言うよりトレーニングの世界ですよ。バンはとにかく帰ることだけを考えている。一切日陰のないアスファルトを1.5キロほど歩くのみ。「大丈夫か、バン」と声をかけると、相変わらず耳で返事して、歩くことはやめない。そしてガードレールが切れた草むらを見つけると一休みする。しばらく腹這いになると自主的に立ち上がり歩き始める。そんなことを数回繰り返し、ようやく豆バス停野田病院前に来ると日陰道になった。つやつやと光を反射していた背中の黒い毛もほっと一息ついたようだった。日陰は涼しくて気持ちいい。今やバン様の体調に合わせて歩くので、主導権はバンにあった。途中、脇にそれる木陰の風情ある道にさしかかると、ちょっと足を止め、「あっち行ってみようかな。でも、やっぱやめとくわ」とバンの背中が語る。16号を渡る大きな交差点の信号待ちで残りの水を全部やる。とにかく早くおうち帰りたい。そんなバンでした。やっぱりうちが一番だね。
門の中に入れ、すぐに体に水をかけてやった。