バネの風

千葉県野田市の「学習教室BANETバネ」の授業内容や、川上犬、ギャラリー輝の事、おもしろい日常を綴ります。

温かい食事が伝えるもの

2008-09-26 08:51:13 | バネ
 毎月バネで配る保護者向けの通信。単なる連絡プリントではなく、書き出しはコラムから始まります。バネの風の、バネ限定バージョンです。昨日配布したプリントに、缶詰状態中3生に、夕食としてお母さんがコンビニ弁当ではなく、ランチジャーに入ったお弁当を届けてくれる話を書きました。重い弁当の包みを入り口で受け取るとき、お母さんの気持ちがどっしり伝わってきます。そしてその気持ちは本人に十分伝わっている、というようなこと書き、通信文を配布した昨晩、そのお母さんからコメントいただきました。「あなたの勉強部屋はどこですか」に書かれています。
 私の高校受験は塾に行かず(当時は当たり前?)自力でした。それなりの時間やりました。後半は夜は9時くらいで早々に切り上げ、朝早く起きて勉強するスタイルにしました。なぜって夜中の2時が苦手だったからです。一人机に向かっている最中、どうも背後が気になって。いまよりずっとずっと感じやすかったもので。びくびくしながらやるくらいなら夜中勉強はやめようということで、朝3時に起きてやりました。まだ真っ暗だけど、起きてしばらくすると支配していた闇と共に彼らが去って行く気配がして、ゆったりと正常な時間が始動する。調度こぶとりじいさんを取り巻いていた鬼たちが、めいめい森に帰って行った後のように。3時起きのそんな生活を続けていたら、母が塩むすびを用意しておいてくれるようになりました。三角むすびができないという母が作るのは、ちょっと大きめで、のりがたっぷりばしゃばしゃと巻かれた丸いおむすび2個です。ここまでやったら休憩と決め、「さぁ食べますかっ」ってほおばったものです。
 中学生くらいになると余計な言葉はいらないみたいですね。一方は心を込めるタイミングをはずさず、もう一方は込められた心を受け止める。「うちもあんなにしてほしい」と娘が遠慮がちに言うくらい素敵な光景です。