現状では実現されていませんが、人間のように汎用的な知能(General Intelligence)を持つAIのことをこのように呼んでいます。画像や音声などのタスク別、数学やチェスの対戦などの領域別において人間を超えるほどの実績を示している現状のAIに対し、AGIは「幅広い」領域でしかも「複数の」タスクについて判断し処理できる能力を持つAIのことを指しているようです。AGIは"Artificial General Intelligence"の略です。
AGIは、例えば、社内の顧客データを収集・解析し、見込み客を見極めてリストアップし、商談のメールを送るようなことを自ら判断して行ったり、さらには相手の反応を学習して商談の成否を見極めたり文面の精度を高めたりなど自律的な学習も行ったりできるようです。
AGIが利用できるようになると、人間の同僚やパートナーのような存在となり、全体として生産性の向上や人手不足の軽減・解消に大きな役割を果たしてくれそうです。
オープンAIのCEO「サム・アルトマン」氏あるいはXおよびスペースXを運営する起業家の「イーロン・マスク」氏らの予測(※)によれば、2025年あるいは2026年にもAGIが実現されるようです。
※ サム・アルトマン氏は2024年11月のオンラインイベントで2025年と、イーロン・マスク氏は2024年4月のイベントで2025年末か2026年内と、それぞれ予測しています。
参考
日経新聞 2025.1.1の記事などによる報道