気になるキーワードや製品のコレクション(IT編)

メルマガ、新聞、雑誌などに登場する(増田悦夫の)気になるキーワード、製品を取り上げ、ITの進展をフォローします。

"ダークストア"とは

2021-12-30 23:04:41 | 電子商取引・小売り・リテイリング

英語で”dark store”、直訳すると”暗い(照明などで明るくしていない)在庫を持つ店舗(倉庫)”となります。

商品小売りの一形態で、消費者側はネット経由で注文し自宅で受取るか、あるいはダークストアで受け取るかのいずれかです。一般のネット通販と似ているように思えます。

一方、ダークストア側は、商品の陳列されたリアルの拠点を構えていますが消費者の入店は許していません。即ち、消費者自身がダークストアで買い物をするというイメージではありません。

ネット経由で注文された商品は、従業員がピッキング、荷作りなどを行い、配達員や配送業者経由で注文者宅へ配達するか、店の手渡し箇所(ピックアップポイント)で消費者へ渡すようにしています。

”ダークストア”という言葉は、2009年頃、英国のスーパーマーケットの”テスコ”において利用されたのが最初のようです。概念的には、日本の”センター出荷型”ネットスーパーに近いです。ネットスーパーの注文商品の出荷形態には”店舗出荷型”と”センター出荷型”があり、ほとんどが前者ですが、センター出荷型のネットスーパーとしてたまたま2009年10月にサミットが営業開始しています。

サミットは収益の面を考慮し2014年10月に閉店しましたが、その後、セブン&アイ・ホールディングスが”ネットスーパー西日暮里店”の運営を始めていますし、2018年には楽天と西友が協働運営する形で”楽天西友ネットスーパー”をオープンしています。

最近では、8月に新興企業の”OniGO(オニゴー)”が1号店をオープンしたことが話題となるなどダークストアの形態が注目を集め、ライフコープレーション、イオンなどにも波及し、進化した形態のセンター出荷型ネットスーパーが注目されるようになりつつあります。


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