実用化に向け研究開発が進められている次世代の蓄電池です。現在のEV(電気自動車)における課題(即ち、充電時間が長い、蓄えられる電気量が不十分など)の改善も期待されています。世界をリードする産業に育てようと政府もバックアップしています。
現在主流のリチウムイオン電池では電解質の部分が液体であるのに対し、この電池では、名前にも反映されているように、その部分が燃えにくい固体になっているようです。リチウムイオン電池に比較し、以下のようなメリットが期待されています。
・電池容量が増加
・充電時間が短い
・燃えにくく安全
・小型化可能(正常動作の温度範囲が広く冷却装置等を小型化可能)
・価格低下可能(素材の選択範囲が広く安価な素材を使用できる可能性あり)
世界で開発競争が続けられていて、国内では、日立造船、トヨタ自動車、村田製作所などが実用化に向け開発を進めているようです。
電池容量がなお不足することからEV用としては2030年以降の実用化を目指し、まずは人工衛星や産業機械への適用が想定されているようです。
日立造船による世界最大級の電池開発のニュース(2021.3.5)の動画は、https://www.youtube.com/watch?v=KZtjh9RXA0kです。