2020年代の実用化を目指し具体的な検討が始まろうとしている、人やモノを運ぶ空飛ぶ乗り物です。あらかじめ目的地を設定し、鳥などの障害物をよけながら飛んでいくようなイメージです。明確な定義はまだありません。
特徴は、電気で動き(電動)、操縦士は不要(無人運転)、垂直に離着陸が可能(垂直離着陸)の3点です。飛行の高さは150m前後、スピードは約100~200km/hのようです。ヘリコプターとドローンの間の位置づけとのことです。
都市部の渋滞解消や災害時の物資輸送や人命救助などへの応用が期待されているようです。
2018年内には官民協議会(注:メンバーは、経産省、国交省、製造業者、物流業者など)が設置され、安全の確保、電動化や自動運転化に必要な技術の開発、離着陸地の整備などに関する協議が行われるようです。
なお、海外では、空飛ぶクルマの開発の動きが活発なようで、欧州航空機大手「エアバス」や米配車サービス大手「ウーバー」は2023年に実用化を予定しているようです。また、シンガポールでは官民合同での実証事業を展開しているようです。
国内でも、「カーティベーター」(注:トヨタなどの若手技術者の有志団体)が2020年の東京五輪・パラでの飛行を目指して開発中とのことです。