駐車場での事故の発生状況(※)やセンサーなどの技術向上を背景に、駐車の苦手な人の支援として、最近、多くの車種に搭載されつつある、簡単な操作で迅速に駐車をできるようにした機能(やシステム)です。
※ 車両事故の約3割が駐車場で発生しているとのことです(注:日本損害保険協会調査)。
以下のような名称の機能(やシステム)が知られています。
■「アドバンストパーク(高度駐車支援システム)」(トヨタ自動車)
駐車区画の横でスイッチを押すと、あとはほぼ自動で駐車できるようです。また、専用のスマホアプリを利用し車外から遠隔での操作も可能とのことです。アクア、ヤリス、ヴォクシーなど8車種に搭載。https://toyota.jp/safety/scene/parking/index5.htmlを参照。
■「インテリジェントパーキングアシスト」(日産自動車、トヨタ自動車)
ハンドル操作が自動で行われ、人はアクセル・ブレーキの操作と周囲の安全確認を行うだけでよいようです。日産はセレナ、エクストレイルに搭載。https://www.nissan-global.com/JP/INNOVATION/TECHNOLOGY/ARCHIVE/INTELLIGENT_PARKING_ASSIST/を参照
■「スマートパノラマパーキングアシスト」(ダイハツ工業、トヨタ自動車、スバル)
車が駐車スペースを認識し画面経由で支援します。人はナビ画面の指示に従い、ギヤ、アクセル、ブレーキを操作することで迅速に駐車ができるようです。ダイハツは、タント、タフト、ロッキーなどに搭載。https://www.daihatsu-chiba.co.jp/car_guide/parkingを参照
以上のシステムは人間の駐車操作の支援ということで簡単ながらも人間の操作が入りますが、駐車操作全体(即ち、駐車および出庫)をロボットに任せるような仕組み(注:”自動バレーパーキング”などとも呼ばれる)の実験も行われているようです。ショッピングモールの駐車場入口付近で車を停めてロボットへ引き継ぎ、所定の場所に駐車してもらい、出庫時も予約して駐車場入口まで運んでもらうような実験です(※2)。
※2 関連のプレス向け情報や紹介動画のサイトは以下です。
-プレス向け情報(2022.6.13、三菱重工)のサイト:https://www.mhi.com/jp/news/220613.html
-紹介動画(2022.6.27公開)のサイト:https://www.youtube.com/watch?v=9Lz-llUNSrw