iBeaconは、AppleのiOS 7に標準搭載された、BLE(Bluetooth Low Energy、Bluetooth省電力版)を用いる情報提供サービスです。米Appleが、NFC(Near Field Communication)の対抗馬として、導入したものです。
対応するiPhoneまたはiPadのBluetoothとアプリの位置情報サービスを有効にした状態で、iBeaconの発信機に近づくと、様々な情報がスマホやタブレット端末の方へプッシュ通知されるようになっています。Bluetoothによる接続ということで、Suicaやおサイフケータイなどのように「かざす」必要はないようです。
iBeaconは位置情報サービスの一種ですが、GPSや無線LANを利用するものよりも、利用者の位置をよりきめ細かく把握でき、GPSの電波が届かない屋内でも利用が可能で、かつ省電力であるなどが特徴のようです。
この機能は、2013年6月に開催された開発社向けカンファレンス”WWDC 2013(※)”で発表されたようです。
※ WWDCは、”Worldwide Developers Conference”の略称。Appleが主催。専用サイトは、https://developer.apple.com/wwdc/です。
使い方などの紹介ビデオが、以下のサイトにあります。
→http://www.youtube.com/watch?feature=player_embedded&v=SrsHBjzt2E8
→http://www.youtube.com/watch?feature=player_embedded&v=sUIqfjpInxY
iBeaconを利用したサービスは、既にサードパーティーからの提供が始まっているようで、日本でも「スポットライト」(2011年創業)が、iBeaconを利用したアプリ「スマポ」を2013年9月に提供しています。
また、「頓知ドット」(東京都渋谷区)は、「tab(タブ)」と呼ばれる写真共有アプリにiBeacon機能を使った来店検知機能を搭載しているようです。
スマホを利用した来店履歴の管理や接客支援など、小売店舗におけるiBeaconの利用が活発化しそうです。