毎日がちょっとぼうけん

日本に戻り、晴耕雨読の日々を綴ります

パソコンの音は世界を狭くする   2011年2月8日 No.59

2011-02-08 15:32:25 | 中国事情
 昨年8月にはCDやDVDをひとつも持たずに中国に出かけた。
お気に入りの曲は何曲かパソコンに保存したし、いつでもYOU TUBEで聴けるから安心、と信じて。

 しかし何ということか、江西省南昌市のわが職場のネットワークからはYOU TUBEには全く接続できなかった。ニコニコ動画もだめ。誰かのTWITTERを覗こうとしても95%はできない(ごくごくたま~にラッキーにも成功したことはあるが)。我慢して、パソコンに保存したお気に入りの曲を繰り返してしょっちゅう聞くことになった。ISRAEL KAMAKAWIO’OLE(←ちょっと字が違うかも)の「Over The Rainbow」は何十回聴いたかなあ。あとCANNED HEATの「On The Road Again」やBOB DYLANの「You Must Be Santa」も保存しておいて本当にヨカッタ。
 
 それでもハッピイとは言えなかった。原因はパソコンの音量だ。100%の最大音量にしても、パソコンを置いてある部屋からリビングまでまともに音が聞こえない。部屋が大きすぎるのだろうって?イエイエ、そういうことじゃないんですよ~。
パソコンそれ自体の音量は、家中に響き渡るふうに設定されていなくて、本当に狭い“パーソナル”な空間でヘッドフォンなどを使い自分の世界にひたれる様に作られている。ベランダで洗濯物を干したり、台所で食事を作ったりしながらBGMを楽しむことは困難なのだ。これはパソコンの弱点だと思う。

 ある日、授業に使うということもあって、学生に南昌市内の電気屋さんばかり集まっているビルに連れて行ってもらい、CDラジカセを探した。中国のメーカーに混じり、ソニーやパナソニック製品を置いている店もけっこうあったが、どこの店も、そんなCDラジカセなどという時代がかったものは置いていないとのことだった…。ざっと見たところ、CD・MDプレーヤーは携帯用のウークマンだけ、あとはMP3とかばっかりで住まいの空間全体を自分の好みの音で満たすという私の願いとはかけ離れた道具ばかりが並んでいた。

 ようやくビルの片隅で、中国メーカーのCDラジカセを数種、日本のサンヨーのを1種類だけ置いている店を探し当てた。どれがお勧めか店の人に聞いたら、即座に「そりゃあ、サンヨーですよ。何しろ日本製だから。」と答えた。
値段もちょっとだけ高かったが、迷わずサンヨーのを買った。

 今、南昌の宿舎に置いてあるそのCDラジカセは、ロボットの頭を想起させる可愛い形をしている。買ったすぐからコードの差込がうまく接続できなかったりして、つい(中国国内で作ったんだな)と考えてしまう。日本国内でこんなの作ったら、たちまち顧客から文句噴出するからだ。音質も良いとは言えない。それでも無いよりずっとマシだ。
 今度はCDを選んで20枚ぐらいは持って行こうと思う。学生の中で村上春樹の「ノルウイの森」を一生懸命読んでいる子がいた。その小説の中に出てくる曲の少しはその学生に紹介してあげられるのを楽しみにしている。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする