毎日がちょっとぼうけん

日本に戻り、晴耕雨読の日々を綴ります

「日本の若者の声―中日関係改善を―」 2013年4月21日(日)No.627

2013-04-21 19:46:55 | 中日(日中)関係
昨日は日本の高校生の多くが日本国憲法第九条を支持しているという話題だった。
今日は引き続き、日本の若者の意見を発見したので紹介しよう。
二人とも、本当に普通のお嬢さんたちだと思う。
我が娘や息子、その周囲の子たちもみんなこんな発言が多い。
ネットでは普通の声があまり取り上げられないのか、
やたらエキセントリックな金切り声が聞こえてくるが・・・。
朝日デジタル4月13日付。

(声)若い世代 中国一人旅、関係改善を願う
 大学生 羽原由記(神戸市須磨区 22)

 中国を一人で旅しました。
機内で隣の中国人の方と仲良くなり、入国審査を手伝ってもらいました。
北京に着くと、大気汚染で空は真っ白。ホームレスも多く、
中国の格差社会をひしひしと感じました。
高速鉄道で上海へ。
たまたま入ったショッピングセンターには、
ドアのないトイレがずらり。びっくりしました。
大学の友人の中国人の家に泊めてもらい、ご家族にもお世話になりました。
その際、日中関係についてよく問われました。
日本人は中国人のことを、報道されているほど悪く思っていない。
そう伝えると、中国も日本に対してそうだと教えてもらいました。
ご年配の方からは、昔は強制的に日本語を教えられたと聞き、心が痛みました。
しかし慣れない土地で右往左往する私を助けてくれた中国人は皆、優しかったです。
日中の旅人が互いの長所を伝え、広めていけば、
日中関係は少しずつ改善していくのではないか。
今回の旅で、そう思いました。


2013年04月13日
(声)若い世代 ルポ「中国の旅」 歴史の証言
 大学生 藤山亜莉沙(奈良市 18)

 かねて知らねばならないと思っていた
日本の中国侵略についての読書に着手した。
いま、元朝日新聞記者でジャーナリスト、本多勝一氏の「中国の旅」を読んでいる。
1971年に中国を取材し、新聞や雑誌に連載したルポを元にした本で、
旧日本軍による中国人虐殺、拷問などの実態が緻密(ちみつ)に書かれている。
 「人間の細菌実験と生体解剖」「防疫惨殺事件」「三光政策の村」……。
凄惨(せいさん)で、私の全身を恐怖が駆け抜け、何度も本を閉じる。
人間はかくも残虐になり得るのか。
しかし、膨大な犠牲の上に今の平和を享受する自分がいるのだ。
歴史の証言から目を背けてはならないと思う。
 自分が知ろうと知るまいと過去を変えることはできない。
それでも加害者としての日本人の姿を知ることはこれからの私にとって必要だと思う。
国境や民族の間で翻弄(ほんろう)される人々、
地球を虐殺の舞台に変え得る国家というものとどう向き合っていくのか、
今後、考えていきたい。

http://www.asahi.com/shimen/articles/TKY201304120583.html
コメント
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