毎日がちょっとぼうけん

日本に戻り、晴耕雨読の日々を綴ります

「寒い部屋、感動作文に泣く」 2013年4月21日(月) No.628

2013-04-22 20:48:43 | 中国事情
寒い日が金曜日から続いて、今日で4日目。
一度仕舞いかけた室内ブーツをまた引っ張り出して履いている。
電気ストーブもつけた。
ああ、シアワセ。

「中国人の日本語作文コンクール」応募作品添削の日が続いている。
今年のテーマが「中国人の日本での感動」「日本人の中国での感動」であるので、
学生たちはこれでもか、とばかりに感動的なエピソードを
書き綴ってくれる。
読むほうの私は数作に1つは泣かされてしまう。

私の知らなかった日本人のことを書く子も多い。
孫文の親友梅屋庄吉さんのことは一月、
広州の孫文の立てた革命軍養成学校(正式名称は忘れた)を
訪れた際、初めて知った人だが、
尾山宏弁護士は
寡聞にして知りませんでした。
「2003年中国の感動人物」になった人だという。
wikipediaなどを見ていると、
またまた涙が・・・・・・。
wikipedia見て泣く人とか私の他にいるだろうか。

多くの学生が私のことを書いてくれているのは
恐縮の極みだ。

そして女川町の佐藤充さんは、
3年生にとっては常識の人物だが、
2年生は調べて初めて知ったという学生がいた。
そうなのか~。
今の3年が1年生の時に東日本大震災が起きた。
去年は彼女ら・彼らと東日本の地震津波の犠牲者を追悼し、
復興を祈る会を麦廬園の片隅で開いた。
しかし、2年生は震災のとき、
まだ高校生だった。
受験以外のことに目を向ける時間はなかったのだろう。
その受験生の頃の状態を、
「ゆっくり、ゆっくり、何かを失っていった」と
書いていた子もいる。

まだ当分、学生の作文の世界に浸る日々が続く。
コメント
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