毎日がちょっとぼうけん

日本に戻り、晴耕雨読の日々を綴ります

「南昌から大阪までの移動」 2014年7月5日(土)No. 936

2014-07-05 11:23:42 | 日記

7月2日早朝5時前、黎明の時。鳥も鳴きだした。起床。

最後のシャワーをして身なりを整えていると、

6時前、熊輝先生、劉慧さん、陳小雲さんが部屋まで来て、

重い重いスーツケースとキャリーバッグ等を3階から1階まで運んでくれた。

一人ですると全力を傾注しても10分はかかる。

心から感謝した。

でも、みんな、夜明け前の麦路園や楓林からバスもないのにどうやって……。

 

6時20分ちょうどに大学のピックアップカーが外国人教師宿舎前に来てくれて、

3人も一緒に乗り込んだ。空港まで見送りに来てくれるのだ。

カタジケナイ。

 

車はスイスイと進み、空港にはいつもより早く6時40分に着いてしまったが、

8時の便なのでちょうどいいとも言える。

搭乗手続きも3人が付き添ってくれ、いつも一人で交渉することを全て中国語で

やってくれる。ああ、何と楽ちんなんでしょう。

と、ここまで非常に順調に事態は進んできたが……。

南昌―上海―関空の2便とも東方航空なので

スーツケースを関空まで預かってくれることを念のため確認してもらったところ、

「今日は無理です。天候不良(濃霧)で出発が遅れるので、

上海―関空の予定便に乗れるかどうか保証できないから。」

と言う。

空港周辺はやたらに白くて辺りが見えず、

私は「今日は相当p.m.2.5が酷いんじゃない?」

と、車から降りるとき陳小雲さんと喋っていたのだ。

陳さんが、

「これは霧じゃないですか。」

と言っていたのだが、それが正解だった。

 

とにかく、3人と明るく別れ、

私は搭乗口へとどんどん進んでいった。

(きっと、また会える)。

なんか、そんな気がする。こんなところで湿っぽくなってはいられません。

 

7時過ぎなのに、搭乗口前には多くの人々が既に待っていた。

多くは北京行の団体客で、お揃いの赤い帽子で記念撮影しているグループもいる。

たいへん賑やかで、館内アナウンスが聞きづらい。

 

 

天候は少しずつ回復に向かっているのが、外の遠くの山がうっすらと見えてきたことで分かった。

 

 

7時40分。北京行きのボーディング・ゲートが開いた。

北京行きの人々は歓声を上げて、元気に飛行機に乗り込んで行った。

8時発の上海行きもそう待たなくてもいいかも知れない。

そんな風に思って、のんびり待っていた。

 

その後、搭乗口が変わるなどいろいろあって、

最終的に我が便が上海浦東に飛び立ったのは、11時半だった…。

 

下は昌北空港で待つ上海行きの我々に給付された朝食。

これにパサパサしたカステラのようなのがプラスされて全てだ。

パン、カステラ、搾菜、棗(なつめ)というメニューは中国国内便では定番だ。

実は、機内の昼食でも全く同じ箱に入った同じものが配られた。

 

しかし、さすがに昼ご飯はプラス1があった。

これだ!

米のご飯、ミンチ肉を皮で包んだもの(醤油風味)、人参だけの煮物。

でも、温かいので美味しかった。

私はこういう時、常に最悪の事態と比較するようにする。

例えば、シベリアに抑留された人々の日々の食事とか。

(いや、本当は知りませんけど、本に書いてあったので)。

 

 南昌を11時半に出発したので、ネットで予約してあった12時25分発の

上海浦東発関空行には当然乗れない。

しかし、東方航空同士の乗継だったのが幸いして、

非常にスムーズに15時20分発の便に代えることができた(無料だ!)。

(これは中国に行かれる方が頭に入れておくと便利なことの一つです)

 

さて、その後またいろいろあって(笑)、

15時20分出発予定の飛行機が最終的に飛んだのは、18時前だった。

こんなことにも4年間で慣れた。

今日中に大阪に戻れたらいい。

まだ慣れていない人(全体的に見て日本人だろう)かが、搭乗口のスタッフに

大声の英語で噛みついている。

アナウンス内容がああ言ったり、こう言ったり、統一されていないとか、

飛ばない理由も乗客に説明しないのは失礼だとか……。

そうなのだ。4年前、私もカンカンになって怒っていた。

しかし、実は、搭乗口スタッフだって分からないのだ。

中国では、上から下まで全職員が情報を共有するようなシステムはない。

情報統制に慣れきっているに職員には、「なぜ」という感覚がない。

もちろん、初めはあったのだろう。

しかし、「どうしてですか」と聞いても答えてもらえないので

(さらに言えば、時には問うこと自体が危ないので)、

次第にそのことを口にしなくなるのだ(しまいに考えもしなくなる)。

私が中国の学生たちと会話するときに常に感じてきたことである。

いや、今は日本でも流れはそうなりつつあるような…。

 

機内で夕食が出た。

朝、昼のとは比較にならない。

感動した。

 

メニューいっぱいで書き切れない。ざっくり言うと、

右手前には生麩や人参の花形に切ったの、

左手前のサーモンの寿司、煮豆、ひの菜の漬物、ごく微量のポテトサラダ、

奥左は西瓜、右は杏仁豆腐。

食後はオレンジ100%ジュースをいただいた。

トレイの敷きもののおしゃれなこと(涙)。

自然に「どうもありがとう」という言葉が出る。

実はこの便は、ANAと共同就航しているものだった。

日本語ペラペラの搭乗員さんもいる(日本人だから~)。

 

 さあ、関空だ。大阪だ。

将来、中国から私のところに来る学生&卒業生の皆さんのために、

道順を書いておきましょう。メモしてね~。

1.     飛行場のはずれに到着すると、地下鉄みたいな乗り物に乗って、空港ビルまで行く。

2.  入国手続きをする。前の人にくっついて黄色いラインを超えないようにね~。

3.     1階荷物引渡し場で預けた荷物を受け取る。

4.     荷物に関する書類に書き込んで(近くをキョロキョロ見ると書き込む場所がある)、出口でチェックを受ける。

5.     空港ビルを出て、大阪駅前行(5番)のシャトルバスに乗る。切符は自動販売機で1550円。姫路行き乗り場も同じ5番なので、列を確認してね。

 

降りるのは「茶屋町口(ちゃやまちぐち)」(「新阪急ホテル前」と言うときもある)。

 

 

重い荷物はバスに乗る前に預けてね~。

 

 約57分後(笑)、茶町口で降りて、荷物を受け取ったら、そこに私が立っています。

簡単でしょ?

さあ、あとはチャンスを作ること。

そして日本語を忘れないように日々学習に励んでね。

あ、明日は日本語能力試験の日だ。培ってきた実力が発揮できるように、

大阪で祈っていますよ!

コメント
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