写真は、
左が張家界で余立君さんが拾ってくれた松ぼっくり。
右は施芳芳さんがプレゼントしてくれた鶏(私が鶏が大好きだと言ったので)。
これらを部屋に並べると、まるで南昌の宿舎にいるような感じだ。
南昌でブログに書けずにいたことがある。
それは、一年前、ある年配の中国人男性から聞いた、
「日本の男は、み~んな、スケベです。み~~んなです」
という言葉(その人はいくつも実例を挙げて説明したが、ここでは言わない)、
そして、別の中国人男性から、日本に帰国する少し前に聞いた次のような話だ。
「私は、大学の日本語学科を卒業して、ある企業に就職しました。
日本の取引会社からどんどん派遣されて日本人男性社員が来ました。
毎晩接待で、飲めないお酒を飲み、たいへんでしたが、
大学出たての私にとって、一番辛かったことは、
日本人社員が、『きれいな御姐さんを連れてきてよ』と要求することでした。
私はそんなことまでしなければなりませんでした」
この話は今から15年ほど前のことだという。
しかし、今、事態はその時から変化しているのだろうか。
私は、自分の教え子たちにそうした役割を担わせるようなことは、絶対にしたくない。
また、つい最近、中国にいる日本人男性の口から
「タイは男の天国ですよ~」
という言葉を聞いたこともある。
あぶない。
ついこの間、東京都議会で女性差別の低レベルで下品な野次が飛びかったが、
結局、誰と誰が言ったのかは中途半端なまま、うやむやになりつつある。
メディアの情報提供は、目先の「おもしろい」話題にどんどん移っていく。
今は天下のNHKも兵庫県のどこかの号泣議員のことをしつこく報道している。
本当に低レベルなのは、議員だけでない。
福島の小児がんのことは口を固く閉ざすくせに、
こんなことだけは報道するメディアも、それに飛びついて面白がっている国民も、
みんな低レベルの愚か者たちだ。
女性差別野次は、どこがどう差別的なのか、筋道立てた報道があったのか。
橋下大阪市長の「マンション買って愛人を住まわせてください」発言に、
みんな腹が立たないのか。
私は、腹を立てない人々に腹を立てている。
橋下市長は従軍慰安婦も愛人も沖縄のセックス産業も一貫して、
女性は男の慰みの手段であるという価値観を明示しつつ、
急に「職業選択の自由」などと法律言葉で煙に巻き、自分の差別性をごまかす。
私は、最近、危惧しているのだが、
日本人の男たちは平和で平等を希求する世界にとって危険な存在ではないか。
あちこちの国で邪悪なものを巻き散らかしているのではないか。
それは独り政治家だけにとどまらないのではないか。
江戸時代から今まで、日本の多くの男性の頭の中はそんなに変化していないのではないか。
そんな気がする今日この頃である。