下の動画を見ました。
Free Hugs for China-Japan Peace 2015 (日本人が中国でフリーハグをしてみた 上海編 2015年版)https://www.youtube.com/watch?t=10&v=uWvNnGJ5xCQ
桑原功一さんという若者が、「中日友好!ハグをしよう!」と段ボールに書いて
上海の街中に立っているだけなんですが、
最初は、チラっと見たり、ジロジロ眺めたりして通り過ぎる人たちばかりが映り、
(ああ、だめか・・・)と私は胸がざわつきました。
しかし、2分45秒の動画の後半は、涙なくして見ることができませんでしたよ。
桑原功一さんは、次のような言葉を書いています。
『もともと2010年に中国に留学していた僕は、
一万人以上が参加する大規模な反日デモにまきこまれました。
中国の人々に燃やされる日本国旗、破壊される日本車や、
日本のスポーツメーカーの無惨な様子をこの目で見て、言葉を失いました。』
・・・・・・・・・
私もその時は、南昌の江財大の宿舎で外出禁止令が出され、
買い物は朱小紅先生や日本語学科卒業の大学院生楼晨潔さんが
何度も電話してくれ、あれこれきめ細やかに買ってくれました。
管理人のMs.劉がドアをノックして、野菜を差し入れてくれたこともあります。
授業中、教室のドアを蹴られたときなど、
私よりも日本語学科の学生たちが心配してくれました。
見知らぬ他学科(多分英語学科)の学生が何人か英語で、
「WE ARE YOUR FRIENDS!」
「WE LIKE YOU!」
と声をかけてくれたことを、この動画を観て思い出しました。
(こんなことで、委縮してはいけない。訳も分からず憎み合ってどうする!)
そう桑原さんは思ったのでしょうか。
この行動力こそ、今、個人こじんに最も問われているものだと思います。
メディアに踊らされ、見当違いの敵愾心を燃え上がらせる暇があったら、
自分から胸を開き、一歩踏み出すべきだと、私は思います。
実際に私は、中国で罵られたりした経験は一度もありません。
「中国人じゃありません。日本から来ました。中国語わかりません。」
こんなことを言ってても、にっこり笑ってくれるのが、
南昌や、ここ菏澤の、私の周囲の市井の人々です。
桑原功一さんは、2014年9月に韓国でも、
「一人でもできる、日本と東アジアを結ぶアイディア」をソウルの街角で
実践しました。
この動画も胸が熱くなりました。⇓
Blind Trust Experiment - Japan&Korea (日本人が韓国で目隠しをしてフリーハグをしてみた)