昨夜、沖縄から関空に戻り、LCCターミナルからシャトルバスに乗る時、
案内係の男性が
「今、第一ターミナルは春節休みで中国からの旅行客が溢れて
たいへんなことになっていると連絡ありましたわ。一番前に座った方がよろしいで。」
と、教えてくれました。
そうか、中国は8日から春節なんですよね。
そう言えば沖縄まで山東省菏澤の学生がメールを送ってきていました。
肉まんの写真を添えて。
春節前の中国の家庭の様子が垣間見られる部分をご紹介しますね。
この学生(楊芬さん)は、勉強ばかりしていたためか、
小さい頃から家事手伝いはほとんどしていなかったと本人も認めています。
でも、農繁期である国慶節(10月初め)には家に帰って農作業をしていました。
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私は、家に帰ってから今日まで、1日中家にいるだけで、
意味が無いことばかりをしております。
とっても恥ずかしいです。
近頃、春節が近くなってきました。
だから、父と母は毎日、様々な準備をしています。
毎年全く同じです。
毎日、新しい物を見て、私は嬉しくなっています。
例えば、私は今朝起きた後、
一塊(ひとかたまり)の大きな豚肉を見て、びっくりしました。
というのは、今年の豚肉は、大体1キロ28元だからです。
そんなに高い値段なのだから父の買った豚肉は、
少なくとも140元ぐらいはするだろうと思います。
私はあまり豚肉が好きではないです。
しかし、父母と弟は、豚肉が好きです。
さらに、春節の飲食に豚肉は欠かせません。
だから、私は文句を言わないです。
嬉しいことには、父は私の大好きな魚も買ってくれました。
下は、今日作った肉饅頭です。
肉饅頭の中身には、
ネギ、しょうが、大根、豚肉とじゃがいもで作る細長い物などがあります。
まず父母はそれらを切って炒めておきます。
次は、炒めた物を中身にして作ります。
その過程に私は何もできませんから台所で火を炊いていました。
作りたての肉饅頭が一番おいしいです。
だから、私は2個食べました。
祖父母は、年を取って腰が痛いから、肉饅頭を作るのは、ちょっと無理です。
だから、我が家では、その肉饅頭を祖父母も一緒に食べます。
嬉しいことは今年、父の切った豚肉が小さくてとってもおいしいです。
でも、母の切った豚肉はいつも大きく、ちょっとおいしくないです。
さて明日、私は友達の結婚式に参加します。
だから、朝6時ぐらいに起きなければなりません。
朝に弱い私にはちょっと困難ですが、しょうが無いです。
初めて友達の結婚式に出席するので、うきうきしています。
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山東省では、春節の間中、毎日餃子を食べる家庭や、
楊芬さんのお家のように肉まんじゅうを食べる家もあるようです。
中国では春節(お正月)には、どんなことがあっても家に帰って
家族が一堂に会し、団らんの時を過ごすのが昔からの伝統ですが、
近年では、都市で働く子どもが、仕事で忙しいことを理由に、
親の待つ故郷の家に戻らないという事例も増えてきているようです。
菏澤学院の4年生の中にも、研修先が遠い遼寧省なので
山東省の家に帰らないという子もいます。
日本もかつてこの道を辿ってきたことを振り返って想います。
私たちが得てきたものと、失ってきたもののことを。