2015年7月~9月、全国津々浦々で巻き起こった
安保関連法案反対の大きなうねりは久しく日本社会では見られなかったことでした。
55年前、1960年の安保闘争は組織された労働組合や学生団体が主だったのに比し、
今回画期的だったことは個人が一人で立ち上がり、行動したということです。
シールズSEALD'sは各地にできましたが、これは個人個人が主体的に作ったもので、
共産党が作ったというあまりのウソ・捏造はいくらなんでも
世間一般には通用しませんでした。
次々できたMIDDLE's(中年層)、OLD'S(年配層)、T-ns SOUL(十代)も同様です。
さすがに、ネトウヨも、これら全てを共産党の所為にはできなかったようです。
中には創価学会内部の平和を希求する人々の声もあったのです。
その中でも特筆すべきが、若きママたちの
「安保関連法案に反対するママの会」(略称『ママの会』)の登場です。
ママがデモの先頭に立つことは日本の歴史上、多くありません。
これは、1918年の恐ろしい勢いで高騰する米価に対し
子らの命を守るために立ち上がって有力者に詰め寄り、
米屋を襲った女性パワーを彷彿とさせるものです。
『誰の子どもも殺させない』
命を育む性の力が、
今の超攻撃的かつ排他的な社会の流れにブレーキをかけるためには
何としても必要です。
沖縄でも「ママの会」のママたちに会いました。
昨年までデモに行くなど考えられなかった私の娘も
今は「ママの会」メンバーです。
彼女たちは半端じゃなく、安保法案廃止と主権在民の復権を目指しています。
今日もまた、家の中が散らかっているのを気にしながらも、
あるいは連れ合いとともに、あるいはシングルで、
野党共闘を実現させるために、全力を傾けてがんばっていることでしょう。
実に頼もしい女性たちです。