2月7日、沖縄から戻ったばかりでグッタリお疲れの私に容赦なく(笑)
「今日、扇町のワン・ワールド・フェスで憲法カフェあるよ。行かない?」
と友達から誘いがありました。
『憲法カフェ』とは、お金もコネもないけれど熱い正義と良心に満ちた
若い弁護士さんたちが全国各地を股にかけ、
たとえ少人数でも希望があれば、
バッと飛んでいって憲法について学習させてくれるというものです。
扇町公園の会場では、
昨夏に十三の「帰国者の友」でもお話いただいた弘川弁護士が、
もう憲法について、クイズや紙芝居を交え、とても分かりやすい講義をされていました。
幼い愛娘をつれてのボランティア活動に頭が下がります。
日本国憲法については、小学校、中学校、高校と何度も勉強しているはずなのに、
なぜかみんな肝心な部分が分かっていなかったんだ、と衝撃を受けた昨夏。
今回も同様の思いを持ちました。
それは、弘川弁護士が参加者に出した○×クイズの一つ、
「憲法は国民が守らなければならないものです」
に対して、20数名の参加者のほとんどが○だったことです。
憲法第99条[憲法尊重擁護の義務]には、誰が憲法を守らなければならないか
明記されています。
「天皇または摂政および国務大臣、国会議員、裁判官その他の公務員は、
この憲法を尊重し擁護する義務を負う」
宛名は国家権力なのです。これが主権在民の意味なんですね。
それなのに、今、アベ首相は
「はつらつと憲法改正を議論するべき」と仕掛けてきています。
そのわりに内容は「一つひとつの事例についてはお答えを差し控えます」のです。
こんな詭弁ばかりの政治家が日本の政治の中枢に居座っていることを
私は一人の日本人として心から恥じるものです。
憲法改正は、
2012年の国民投票法により、
「有権者の2分の1」ではなく「投票総数の2分の1」以上で決まることになりました。
有効投票率の定めがないので「投票総数の2分の1」以上とは、
例えば有権者が100人として、投票する人が5人しかいなくても
それで決まるということです。
改憲派は強い意志で投票場に足を運ぶでしょう。
昨今の選挙のように、どちらかというと変えなくてもいいという人たちの多くが、
天気が悪いからとか、用事で忙しいから、面倒だからと言って投票しなかったら、
それは自動的に「憲法改正に賛成」を結果してしまいます。
日本国憲法は主権者である国民が、国家権力に対して守らせるべきものです。
国民が権力に全てをお任せするような今の状態は、
国民が自分で自分の首を絞めているのと同じ。
国民も不断の努力をして(日本国憲法12条)、
自らの自由と権利を保持しなければならないのです。
とまあ、こんなエラそうなことを言えるのも、
あすわかの「憲法カフェ」に2回も参加したから言えることです。
皆さんの地元で、「憲法カフェ」があったらぜひ一度は参加してください。
勉強は小学生や中学生だけがするものではありません。
勉強は死ぬまで大切なものです。
忘れたらまた繰り返し、復習しましょうね~。
(あ、でもアベサンの日本会議が真似して憲法カフェを始めたそうなので
間違わないでね~)
「明日の自由を守る若手弁護士の会」http://www.asuno-jiyuu.com/