中国の多くの大学ではまだWindowsXPを使っています。
中国独自のバージョンアップをしているようで、
XPであるから不便だと思ったことはありません。
ただ、日本製のCD,DVDが使えないのが困ったものです。
ある日、1年の教室でふとモニター画面を見ると
あれ?何かうっすらと。
豚とリスが私を見つめていました。
班長の王征さんがニコニコして
「それは韓璐さんが書きました。悪いですね~。」
と言いました。
韓璐(かんろ)さんは九月中旬、
一年の授業が始まった初日に日本語の名前「かんろ」が言えず、
「かあの」「かんの」を100回ほど繰り返して
何とか「かんろ」に辿り着いた学生です。
最近もスーパーを「パースー」と通っぽくひっくり返し、
「私はお酒を飲みます」なのを「わたしは魚を飲みます」
と言ってクラスメートを驚愕させました。
6人しか居ないこの1年生のクラスでは、
毎時間の始めに
自分の好きな日本語の歌を紹介してもらっています。
今日は韓璐さんの番でしたが、彼女が
「♪るるるん、るんるん、るるるん、るんるん
わたしは花の子です~ なまえはるんるんです~♪」
と歌いだしたのには懐かしいやらおかしいやらで、
心中、(韓璐さん、侮れないな。
何でこんな歌知ってんね~ん!!)
と舌を巻ました。
今日も最低気温―6℃の寒さでしたが、
教室には生温い暖房が作動していてそれほど寒くありません。
おや、暖かいお湯暖房の後ろに何かが置いてあります。
お馴染み、「蒙牛」社の牛乳でした。
誰かがミルクを温めているのです(ぬるくなるだけですけどね)。
中国の牛乳はこの「蒙牛」と「伊利」の二社が他社を圧倒しています。
どちらも内モンゴル自治区にある会社です。
数年前、沖縄辺野古の瀬嵩(せだけ)の浜に
この蒙牛の名前が入った飲むヨーグルトの空ボトルが
打ち寄せられていたことは忘れられません。
まさに、中日は一衣帯水の仲です。