毎日がちょっとぼうけん

日本に戻り、晴耕雨読の日々を綴ります

「国が人民を治めるためには人徳が必要である(孔子)」No.1975

2017-06-17 09:52:31 | 歴史

山東省(魯の国)は多くの優れた思想家や政治家を輩出したところですが、

その中でも孔子の名を知らない人はいません。

日本がまだ縄文か弥生時代だった頃中国で既に、

人性は、そして国政はどうあるべきかを説いて歩いた政治家であり、

思想家、教育者です。

その孔子に由来する故事の中に

まさに今の日本の状況を喝破したものを見つけました。

(小中学生用ですけど(;^_^A))

【故事成語】

    苛政(かせい)は  虎(とら)よりも 猛(たけ)し

 

【意 味】
悪い政治(重税や厳しい刑罰をおこなう政治)は人を食う虎よりも恐ろしいということ。だから、悪い政治はしてはならないということ。 

【由 来】
孔子が墓の前で泣いている母親を見かけて、その理由を尋ねると、その母親は父、夫、息子を虎に食い殺されたという。

そこで孔子が、なぜこんな危ない土地から逃げないのかと尋ねると、   「ここでは、苛政(悪い政治:厳しい刑罰や重税)がないからです」と答えたことから、この語ができた。(礼記 らいき)

【備 考】
 孔子(こうし)(紀元前551~紀元前479)
儒教を起こした。
魯の国の大司空(=法務大臣)になり魯の政治改革を行うが、貴族の反対にあい失敗する。やがて、弟子を集め放浪の旅を続けながら教育活動を続けた。
春秋時代の社会の混乱の中で、礼(人間が従うべき慣習のこと)の復活をめざす。国が人民を治めるためには人徳(仁、孝など)が必要であると唱えた。
 


この時代の中国と日本

 



「小中学生のための学習教材の部屋〈知識の泉〉」より
http://www7a.biglobe.ne.jp/~gakusyuu/koziseigo/kasei.htm
 

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