毎日がちょっとぼうけん

日本に戻り、晴耕雨読の日々を綴ります

「自国中心主義はあらゆる害悪のもと」2015年3月15日(日)No.1112

2015-03-15 22:14:35 | 歴史

TOEIC前3日間は、メールチェックくらいで、ネットにつなぐ時間を制限していた。

そんなわけで今日、久しぶりにしこたまfacebookを見、

you tubeでガンガン音楽を聞いた。

そのfacebookに、

3年前の江財大卒業生(深圳在住)から友達リクエストが来ていた。

(有料の何かを買えば中国でもFBが見られる)。

また南昌にもどるとのこと。

南昌は、心のホッコリした人々が暮らすところだから、

大都会の暮らしに疲れた人が帰っても、きっと、以前と同じ顔で迎えてくれることだろう。

 

さて、今日はfacebookである記事を読んだという話。

「前畑ガンバレ、ガンバレ、勝った、勝った、勝った、前畑勝った!」

で有名なベルリンオリンピック(またの名を「ヒトラーのオリンピック」と言うらしい)で、

日の丸を胸につけてゴールし、優勝したマラソン選手、孫基禎氏の話だ。

なぜ朝鮮人選手が日の丸をつけていたのか。

日本は1910年から1945年9月朝鮮総督府の降伏時まで

韓国を併合して日本国のものにしていたので、

当時、朝鮮人の国籍は日本だったのである。

それがどれほど屈辱的なことか、自分の身に置き換えて考えたらすぐ分かることを、

ネトウヨたちは、「韓国のためにいいことをしてあげた」と言うのである。

これを自国中心主義という。

国際交流・国際理解にとって、最も弊害となる考え方だ。

孫基禎選手について、私はほとんど知らなかった。

NHKラジオに「こころを読む」シリーズがあり、

2013年1月、ちょうど冬休みで大阪に帰省していた私は、

「オリンピックと日本人」という題で池井優慶應義塾大学名誉教授が

13回に渡り、話をされていたのを興味深く聞いた。

そのとき、前畑秀子選手については非常に詳しく説明した池井名誉教授だが、

孫基禎選手についてはどうだったか覚えていない。

後にNHKラジオテキストで同題のムックを買って読んだが、

そこにはただ1行、

『マラソンで当時日本の統治下にあった朝鮮から出場した孫基禎(ソンギジョン)が優勝し、』

とあるだけだ。

しかし、実際には彼の優勝は朝鮮民族の抵抗とさらなる迫害をもたらし、

さらっと流すようなことではなかった。

何しろ孫選手はそのとき『日本人』だったのだ。

「オリンピックと日本人」というテーマを設定しながら、彼について触れないのは、

池井教授が日本による朝鮮統治の実態について言及することを避けたとしか

考えられない。

このように、自国にとって都合の悪いことは歴史の裏側に葬り去られる。

しかし、悪いことをされた方は絶対に忘れない。

もし、日本がされていたらそんなに簡単に忘れることができるだろうか。

「いつも、された人の立場に立って考えよう」と、

大阪の小学校では子どもたちに言っていた。

大人たちも初心にかえってみようじゃないですか。

 

―――鄭 喜斗さんの記事 https://www.facebook.com/kito.tei?pnref=story

オールジャパンと最後まで戦ったマラソン孫基禎

1936年ベルリン五輪の男子マラソンで優勝した孫基禎氏(1912~2002)。                               「日の丸を胸につけながらゴールし」、東亜日報では塗りつぶして報道し、                                 これを「日章旗抹消事件」という。

孫の最大のライバルは同じ朝鮮民族の南昇龍(ナム・スンヨン)であった。...
マラソンの出場枠は一国三人。
このままでは二人までが朝鮮人。                                                               そのことを苦々しく思った陸連は、日本人選手二人を代表に加え、                                       大会直前に現地で最終予選を行うという無茶までして、南を落とそうとした。
しかし孫、南の二人そろっての出場。                                                          本番では、孫が金、南が銅メダルという見事な結果!

韓国人初の金メダリストという快挙に、現在の韓国紙『東亜日報』が                                 表彰台に立つ孫氏のシャツの胸にあった「日の丸」を塗りつぶした写真を掲載。

朝鮮総督府は警戒を強め、『東亜日報』を無期(10カ月)停刊処分とするとともに、                         社員を逮捕拷問し、社長をも逮捕して言論機関からの追放処分した上、                                  孫さん自身、ソウルでの祝賀会は禁止され、事実上競技会から追放された。

当時のオリンピック記録となる2時間29分19秒2で金メダルを獲得した。
水泳で優勝した前畑秀子らのように、英雄として迎えられるはずの孫基禎は                              歓迎の人波から隔離され、犯罪者のようにベルリンでの行動を厳しく追及された。

孫基禎は、金メダルをとったがゆえに、さまざまな苦難にさらされることになる。
しかし1988年のソウルオリンピック開会式では                                               聖火をスタジアムに持って登場したことを覚えている。

五輪公式記録によると優勝当時の彼の国籍は日本
1970年には韓国の国会議員がベルリン五輪スタジアム優勝者記念碑の「JAPANをノミで削り、「KOREA」と彫り直した。
しかしIOCは日本のJOCの意向で「JAPAN」に戻した

しかし米国ではカリフォルニアにある五輪歴代マラソン優勝者記念碑や五輪記録集などはKoreaと記載されている、、、、、。

「日本オリンピック委員会(JOC)がIOCに国籍変更を申し出てくれれば解決するはず」というのが孫さんの主張であったが、JOCの反応は冷たく、結局孫さんの願いはとうとうかなわなかった。

2000年に糖尿病が悪化し、合併症足の切断を担当医師が勧めた時、                                     「金メダルを取った足なのだから、切りたくない」と、病床でかたくなに拒否。
2002年ソウル市内の病院で死去した。享年90歳。

最近政治家がよくいう、オールジャパン!!
この日本に、このオールジャパンという幻想の中に、どれほど胸を痛めている人がいるか。

 

―――鄭 喜斗さんの文ここまで

 

 

 

コメント (3)    この記事についてブログを書く
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3 コメント

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雨ニモ負ケズ ()
2015-03-16 20:53:31
アラユルコトニジブンヲカンジョウニイレズニ…であれば、他国を我が物にしようとか、他人を我が意のままに動かそうとかしない筈なのに…(-.-;)
返信する
慢心の塊 (ブルーはーと)
2015-03-19 20:04:05
空さん、
コメントありがとうございます。
「日本人」とひとくくりにすると、今は「愚かさ」、「矮小さ」、「狭量さ」、「狡猾さ」、そして「傲慢さ」が鼻について、自分が日本人なのが恥ずかしくなりますね…。
なので私は、日本人一人ひとりを見るように心がけている今日この頃です。そうしたら、意外とみんないい人で(笑)。
宮澤賢治さんは「世界全体が幸せにならなければ自分の幸福はない」と言ったそうですね。(自分さえ、自国さえよければ、他の国や人々がどうなろうと知ったことか!)という、その考えだけは、どうしても日本の人々に直してもらわないと、宮澤賢治さんがあの世でやきもきしていらっしゃるのでは、と懸念します。
あの世の賢治さんの心配以前に、こんなんじゃあ、わたしゃ、恥ずかしくて外国へ行けませんです。
返信する
中国では今でも (やまもとたろう)
2016-01-29 20:03:57
そうですね。他国に占領されたり併合されるのは誰だって嫌ですね。でも現在でも中国はチベットや新疆ウイグルを占領して自国にしていますよね。確か内モンゴルもそうじゃないかと。今の中国は昔の日本と同じですか?ブログ主さんは中国滞在が長いのですから中国政府や国民にその様に働きかけたら立派だと思いますよ。それとも逮捕されるのが嫌で中国ではダンマリですか?
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