今日は中国の春節(お正月)前日、大晦日です。
2年生の董さん(済寧出身)が
お正月の餃子作りをしている家族の写真を送ってくれました。
董聖薇さんは写真を撮る係なのでしょうかね?
写真のメンバーには入っていません。
みんなベテランばかりです。
ーーーメール文
先生、良いおとしを。
今日は中国人の新年前夜です。
これはギョーザを作るところです。
以前先生の家で作ったのはみんな楽しかったとは言え、
本当の経過を紹介したいです。
董聖薇
いかにもベテランの3人の女性たちが役割分担して
テキパキと餃子を作っている様子が伝わってきますね。
何日分も作るそうですよ。
昨秋、董聖薇さんたち2年の女子5人が私の宿舎に来て作ったのと
見かけは似たようなものですが、
餃子の皮の均等さ、包んだ形の美しさなど、
やはり年季が入って熟練した方々の足元にも及びませんでした(笑)。
淮河以北の山東省では、お正月と言えば餃子(水餃子)です。
餃子の中にコインを入れておき、それを食べ当てた人には
一年間福があるというお楽しみがあります。
大晦日の晩餐会には大家族が集合して、団欒のひと時を過ごします。
餃子だけでなく、数々のご馳走がずらりと並ぶそうです。
どんなに遠くで働いている人もこの晩餐会までには
何が何でも家に帰るので、この時期は「中華民族大移動」となるわけです。
日本の本州では大晦日には年越しそばで質素に過ごしますが、
私の子どもの頃、
北海道の家では中国風に大晦日はカニ鍋とかご馳走が並びました。
両親が山東省の影響を受けていた我が家だけの風習だったのか、
北海道の家ではみんなそうしていたのか今もって不明です。
細い小さな綿棒で左手で種を回しながら、右手で同じ大きさに延ばして、まるで機械で作っているように同じものが出来ていくのが面白くて、じっと手元を見ていました。
餃子と言えば水餃子でした。
焼くようになったのは、戦後中国帰りの人が日本で焼くようになったとか聞いたことがあります。
70~80年経っても、中国のお正月のご馳走は北は餃子、南はチマキやらと伝統が堅持されている様子ですね。日本ではお正月の食卓におけるおせち料理の存在が次第に薄らいできている気がするのは私だけでしょうか。