ワム アダチ 51

2013-03-04 08:47:43 | 国鉄有蓋貨車 戦前型ワム
ナカセイ(中村精密)の2軸貨車下回りは組み立て経験者ならご存知かと思うが、ピボット軸は下から滑り込ませて所定位置にはめる
つまり円錐穴ではなくV字型の溝の終端が半円錐になっていて、それで軸を受けている

今回その半円錐と同心円ににメタルがはまる穴を開けようとしたら、私には難しい仕事だった
センターポンチを打ってもドリルは先ず半円錐に当たってしまい、ドリルの先端が溝に沿って逃げてしまう
一昨日書いた物はその辺を考慮したつもりで1ミリドリルから段階的に太くして2.6ミリに仕上げた
しかし一番短くチャックにセットしてもドリルが細いとしなって逃げてしまった
それでまともな位置に開いたのは4枚中1枚だけだった

いろいろ考えてみたところ、もしかすると最初から2.6ミリで開ける方が、ドリルが太い分丈夫だから逃げないだろうか?と思った
それと、軸ミゾの両側には土手のような出っ張りがあるのだが、これを平らに削ってしまう前に土手ごと開ける方がドリルが逃げないような気がした

穴開け中にドリルがワークに食い込んで危険な状態になることを避けるためにバイスの底で把持することにし、
ヒノキ棒とアルミ板を敷いて平面を保ちガッチリ押さえた


それでもドリル先端がミゾ方向に逃げるのをだましだまし開けたら、ほぼ罫書き線に合った位置に開けることが出来た


次に木の当て板をして別なバイスにセットし直して余分を切って仕上げた


2時間掛かって4枚出来た


あと4枚だが、やり方が判ったので気が楽になった

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