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Brugge Style
お着物
日本の友人と話しているうちに着物の話題になった。
着物、大好きである。これはもう着倒れの祖母、大叔母、母の遺伝に違いない。DNA。ハビトゥス。
ベルギーへ移住する前、機会を見つけてはやたらと着物を着ていた時期があった。
美術展、パーティー、ちょっとしたお茶の会、割烹やお鮨やさん、音楽会、日本画のお教室(これは合理的ではなかったが、先生は喜んでくれた・笑)。
あ、ハロウィン・パーティーに来て行くものがなく、黒の大島に白い帯を粋に着て、髪をセットに行って出かけたことも(姐さんということで・笑)。
もちろんベルギーでも着る気十分で、厳選した訪問着と付け下げ、小紋と大島の計4枚を引っ越し荷物に入れた。一時期国のたびに、必要に感じたものを実家のタンスから持ち出したり、帯締めを買い足したりするのも楽しいだろうな、と想像しながら。
また、着物を着たら必ず美容院でセット、がモットーわたしは、ブラッセルの日本人経営美容院に問い合わせまでしたのに、この7年間、一度もまとうどころか、箱を開けてもいず、今となったら開けるのも恐ろしい...
着ないなら着ないで、華麗な袋帯を額装してリビングに飾ってはどうか、などとも考えたが、ずっとそのまま。
インターネットで志ま亀さんやくのやさんの着物を見ていると購買意欲はむくむくと湧き、次回の一時期国の折には、わが家が丸ごとでお世話になっている呉服屋さんいに来てもらおうと思ったりするが、7年間も着なかったということは欧州では今後もまず着る機会はなかろう...
欧州でもパーティーはカジュアル化を突き進み、たとえブラック・タイ指定であっても、今どきの女性のドレスに比較すると
着物は最もカジュアルな小紋でも「ちょっとがんばりすぎ?」という印象を与えてしまいそうである。
いくら着慣れていても着物の「着込んでます」という外から見たイメージは拭えない...
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娘の日本人小学校補習校入学式には着てみようか。
写真は母方に伝わったかんざしとくし。
わたしには価値は分からないがべっ甲と螺鈿で綺麗。
この箱には落書きがあり「姉様のもの。さわるな!さわったら僕が怒る!」という意味合いの落書きがしてある。母の弟が覚えたての字で書いたらしい。彼がこれを書いた前後に何があったか誰も覚えていないが、いじらしい。
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