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Brugge Style
使える英語
将来キャビンアテンダントを目指しているという、高校1年生のかわいいお嬢さんに「学校の授業を受けていても、受験勉強をしても、英語は絶対話せるようにならない。意味ないわ。モエさんはどうやって話せるようになったの?」と聞かれた。
真面目に答えないとあかんの?
わたしも大してできるわけではないが、彼女のママの「めっちゃできるという前提で答えてやってね」視線が痛かったから真面目に答えた。
わたしは大学受験の際に「基礎からの英語」と「英語150構文」を、最低この2冊は絶対!と丸暗記させられた世代である。
この2冊、高校生の目にもよくできているように映ったが、構文と構文の間に脈絡がなく、しかも面白味もなく...
I had my purse stolen...I had my purse...財布なんか盗まれるなよ!(笑)
でも、この2冊を丸暗記したのはのちに会話力をつけるのに本当に役に立ったと思う。
後知恵だが、受験勉強式/丸暗記式の勉強で覚えたことは、そのままでは「何の役にも立たない雑学系知識」のままである。が、それを「使えるように」自分で変えることはできる。
例えばトランプは柄の書いてある50数枚のカードだけど、ルールを与えられたり、自分で考えだしたら、ものすごくたくさんのゲームができるツールではないか。え?あんまりいい喩えじゃない?(笑)
じゃあ...公園に落ちている湿った木の枝は何の役にも立たないけど、火も起こせるし...(笑)。
受験勉強はわたしの世界を広げる予備知識(旅行ガイド程度かな)になったと思う。で、まさに世界を広げて己の矮小さを知るとか、「ここ」から先へ出て行くとか、そういうことこそが教育だと思うのである。
現行の英語の授業や受験勉強に意味がないというのはウソである。
受験のためには学校より塾に行かなければならない、という風潮はアホ臭いと思うけど。
今後教育制度が見直されることで英語の授業が英語になるらしいが、それで「英語がしゃべれるようにはならへんよ」と断言しておこう。しゃべりたい「内容」がないならば、それはハワイ辺りへの旅行で使える会話レベルにしか達せない。
文部省も何年後かに「英語で英語の授業をするように改めたのにもかかわらず、一向に英会話力が身に付かないのはなぜなのか?英語教育を再度見直すべきだ」とか言わないでほしいね。
学問に王道はないのである。たぶん。
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