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書き割りの女




ロンドンはファッション・ウィーク開催中。

ファッション関係者でもセレブリティでもないので、端のほうで小さくなって見せてもらう。



雨上がりの街、ふと見上げると、ファサード(建物正面)だけ残して解体された建物が...(ファサードを残した建物の解体については「書き割りの街」で)

わたしみたい。

ショウのデザイナーの服だけ着て(馬子にも衣装)見かけ倒しだから...
いや、見かけ倒しですらないかな。
わたしはファサードすらも単なる書き割りなのだ。
だからもちろんそのうしろに内容はない。

せめて、あの会場にたくさんおられた、ファサードだけでも超絶豪華な女になってみたかった。
欲を言えばもちろん外見内容充実両方充実した女。マリア・カラスのような。

まあ何回生まれ変わっても無理でしょう。


綺麗なものを見て活力が湧いてくるはずだったのに、反対の極の方に針がふれたまま戻らなくなってしまった。
こういう日もありますわな。

それでも生き延びるのだ。
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