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Brugge Style
prince & 3rdeyegirl
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/12/8f/1d8d6d236bb9d38290a9443a0d360e6d.jpg)
バーミンガム2夜目のコンサート目指して車を飛ばした。
会場内では撮影/録画一切禁止、バックステージでは携帯電話の使用すらも認められていなかったのでこの抜け殻のようなパスの写真で。
開演前にステージのセット等を見せてもらいながら何人かと話し、特に印象的だったのが、「パープル・レイン」が初めて自分のお小遣いで買ったレコードだ、と話す人が少なくなかったことだ。
まさにわたしたちの世代。
超満席の会場もやはりそのくらいの年齢の人でいっぱいだった。
ビール腹のおっさんと、二の腕たぷたぷの、しかし堂々とタンクトップを着るおばちゃん、ビール飲みまくり踊りまくり。妙な一体感を感じる。
30年前、彼らはよっぽど綺麗な少年少女だったんだろうな...
ステージ自体はアリーナ・ツアーにしてはかなり小さかった。
どちらかと言えば簡素。最近では当たり前になっている巨大で驚くような仕掛けのあるスクリーンも、奇抜な照明も、宙に浮いたり延びたりする花道も、(時間稼ぎの)ダンサーによるショウ・タイムもなし。
プリンスという稀代のアーティストの才能だけを純粋に楽しむコンサートなのだ。
撮影や録画が禁止されていたのは彼のディーヴァ的こだわりであるかもしれないが、二度と巡っては来ない一回限りの「アート」を自分の生の感覚を通してのみ楽しむという主旨で、それにわたしは大賛成だ(なんせわたし、一期一会のチェルビダッケの大ファンなの)。
近頃はポップスのコンサートだけでなく、バレエやクラシックのコンサートでも録画をしたり、撮影をしてその場でネットにあげる人が少なくないが、そういうのはひとときやめて生の体験を楽しもう、というわけ。
プリンスは顔はそれなりに老けていても相変わらず小柄で華奢で、2時間あの調子で歌いっぱなし。
彼はアフロで全身白の装い、数々のヒット曲のファンクでハードなアレンジ、それにしてもプリンスギター上手過ぎ...
会場の震えは最後まで止まず、特に "When doves cry" のときの盛り上がり方は、みな泣いているのではないかと思うほどだった。
聞いたところによると、毎夜選曲がかなり違うようなので、もう一度見たいと思ってる。
今夜?
来月はストーンズのローマ公演(@チルコ・マッシモ)を見に行くつもりで、今から踊り出したくなるほどの楽しみ(親友に「ローマの遺跡でストーンズが...」と話したら、「ミックがトーガを着て歌うのか?!」と。いやいや)でもあり、
5月6月の欧州はファンクなよい季節なのである。
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