goo

晴れの日のサーペンタイン・ギャラリー




昨日のものすごい秋晴れは、屋内で過ごすのがもったいないほどだった。

どのくらい外へと人を誘う美しさだったかと言うと、Ledbury でのランチを早々に切り上げてもいいくらいの美しさ。

ノッティング・ヒルからランカスター・ゲイトまで出、ケンジントン・ガーデン内をそぞろ歩いてサーペンタイン・ギャラリー (Sarpentine Gallery)を見に行くのはどうかと提案したのが大正解、お客さんがものすごく喜んでくれた。


サーペンタイン・ギャラリーは(わたしにとっては)雨の日は出かけにくい。
公園の中を、ギャラリーという別世界へと辿る参道のように歩いて行かねばならないので、雨嫌いにはなかなか辛いのだ。
夫はわたしにはロマンが足りないと言うが。わたしはロマンは相手次第なのだ、と答える。

2002年にブルージュのブルグ広場のパビリオンを作られた伊東豊雄氏が、同年、サーペンタインの夏期パビリオンをも担当された時の大雨は(バギーを押していたこともあり)忘れられない...


今年の夏はSmilijan Radicのパビリオン。素敵だ。まったくもって素敵だ。8月の夜に見た時は未確認飛行物体のようだったが、昼間はまた全然違う作品のように見える。石舞台古墳? 素敵だ。
(雨の日はきっと内部べちゃべちゃですよ...)

パビリオンだけでなく、外の暑さと対照的にすっきり白い内装が涼やかなギャラリー内。しかも展示中のTrisha DonnellyとCerith Wyn Evans(こちらは別館で)の作品によって、まるで突然天上界に飛ばされたかのように感じ、すごくよかった!

美術書専門書てんこ盛りのミュージアム・ショップ内では値下げセクションで毎回血圧が上がる。


サーペンタイン・ギャラリーに来ると、常にその人のことを思い出し、この感動を絵はがきに書きなぐってすぐに投函したい、いつか一緒に来たい、と思う人がいるのだが、そのハナシをしたらイタリア人のお客は「それは恋だ」と言った。


日が落ち着いてからは、Berners Tavernへ。
ここでも飛び上がってカウンターの上で踊りたくなるくらいいいことがあり、そこから急いで帰宅して、20:30、前夜に焼いてデコレーションしたおいた誕生日ケーキに最後の手を入れ、娘の寄宿舎生活をしている親友に届ける。

こんなに素晴らしい日が一年に何回あるだろうかと思いながら、就寝できた。


すべて秋晴れのおかげ(笑)。
コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )