日本・ベルギー・英国 喫茶モエ営業中
Brugge Style
日曜日に咲く薔薇
英国の隔離生活、明日から15週目。
7月に入ってこの方、イングランド南西部(地図のロンドンの下あたり)では強い風が吹き、気温も20度ほどでまったく冴えない。
先々週の暑さが嘘のようだ。
37度まで気温が上がり、そんな高温に対応していない作りの英国家屋の中でのぼせあがったのに。
その週末のビーチの混雑の具合もすさまじかったようだ。
写真を見て驚いた。満員電車。夏の風物詩。
違法駐車、喧嘩...当局や地元の方は、新型コロナウイルス拡大を心配していたが、正常化バイヤスなのか、ヤケなのか、『大衆の反逆』(オルテガ)か...
昨日はついに朝6時から(笑)パブ、レストランなどの飲食店の営業が始まった。
ニュース映像に使われた昨夜のロンドンのソーホー(繁華街)の混雑具合!
もみあい、喧嘩、警察出動。
「社会にとって本当に必要で大切な仕事」を担った人々の努力は水泡に帰すのか。
ほんとうに大切な仕事とは、パブやビーチで騒いだ人が残していった大量のゴミが、朝になったらまたきれいになっている、そんな仕事のことである。マイナスになったものをゼロにもどすような、そんな地味な仕事である。
これまでの社会は経済効率性を最優先してきたが、新型コロナ後は新自由主義的な自己責任よりも社会的連帯が大切である、と分かったのではなかったか。
英国の80年代の「サッチャリズム」は、貧富の格差を拡大し、低所得者をさらに困窮させた。
サッチャーは「社会などというものは存在しない」”There is no such thing as society”と述べた。
「自分で自分の面倒を見るのが国民の義務だ」という意味であり、自分の失敗も成功も自分のせい、自分さえよければ他はどうでもいいという考え方である。
サッチャリズム信奉者ボリス・ジョンソン首相は、しかし、コロナ感染から生還した時「社会というものはまさに存在する」と感動気味に述べたのだった。
こういう変化が、世界的に起こるのではないかと期待していたのに...
東京都知事選も、とても注目していたのだが残念な結果になりそうだ。
再選された人物はおそらく「社会などというものは存在しない」と考えているからだ。
今日は朝からこのニュースが気になってしょうがなかった。
次は花が咲きますように!
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