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週末のグリーン





隔離生活も今日から16週目。
イングランドの規制はどんどん緩和されているものの、先はなかなか読めない。


わたしが住んでいる英国、イングランドのサリー州のコミュニティは、ロンドンの通勤圏でありながら緑が豊かで、ゆったりとした生活が特徴の地域である。
前にも書いたが、英国人の憧れ、ジェントリ的な生活への強い志向。


ここにはハイキングコースがたくさんあり、健康のため、隔離生活中は特に心がけて近所のハイキングに出かけるようにしている。


週末、近所の1時間のコースを歩いていると歓声が聞こえてきた。
先のグリーン(上の写真の広場。コミュニティーに一つづつある。他に教会とパブで共同体の中心部、完成)でクリケットをやっているらしい。


近づくと年配の男性のチームが牧歌的にゲームを繰り広げている。しばし足を止めて観覧するのもまた楽し。

わざわざゲームを見に来た風の観客もパラパラと、折りたたみ式の椅子を広げて新聞を読んだり、距離を置いておしゃべりに興じたりしている。

ちなみにルールは複雑怪奇だそうで、わたしはいくら見ていても「野球じゃないの?」という思い込みの檻から出られない。全然違うそうです。






グリーンから離れ、また歩く。

家族連れや犬の散歩とすれ違う。
美しいアイリッシュ・セッター2匹にまとわりつかれ、顔が緩む。
グレイハウンドは教会のキリスト像のようだ。

羊歯が美しい銀色の波のように群生しているのに見惚れながら歩いていると、若い女性が煌く栗毛色の馬を全速力で走らせていった。
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