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Brugge Style
料理ってどうするんだっけ?
9月中旬はイタリア、末にはベルギー、10月いっぱいは日本、イングランドへもどってすぐにまたベルギー...
という生活をしていたので、この二ヶ月ほど自分で料理をしていなかった。
日本入国後の隔離期間10日間だけはホテルの部屋で食事をした以外、ずっと外食だった。外食大好き。
イングランドは噂に違わず食事が悪い。
食材は決して悪くない一方、外食においしいものは本当にほとんどない。
2020年からこれまでのロックダウン中も、わが家では一度たりともテイクアウトや出前を頼まなかったことからも察していただけるだろう。
わたしが喜んで外食に行くのはついにロンドンのフレンチ一件だけになってしまったほどだ。
だから家で料理をする。
パンからデザートまですべて自分で作るので、特に日本の阪神間に住んでいる(おいしいお店が山ほどある)友達からは驚かれるのだが、そうしないとおいしいものが食べられない、と言っても過言ではないのである。
お菓子作りの複雑な工程も、基本の何段階もの組み合わせなので、しょっちゅう作っているとリズムができ、作業ははかどり、どんどん苦にならなくなってくる。
わたしは作れば作るほど次々に作りたいものができ、献立を決めるのに困らないタイプなのだ。夕食の献立に困ることもない。
しかし...この度は二ヶ月以上も料理していなかったせいで、腕の使い方や脳みそに大きな空白があって、なかなか作業がはかどらない。
いや、その前の段階の、料理する気分にもなれない。
昨夜も突然タルトタタンが食べたくなったので、旬のブラムリー・アップル(写真)を買ってきてもらったのだが、さて、タルトタタンにこのリンゴは合っていたっけ(タルトタタンには紅玉のように煮ても崩れないタイプが合う)...そこから思い出せないの!!
結果から言えば、この季節のブラムリー・アップルは水分が多く、どんどん崩れてしまい、偶然昨夜の夕飯にオーブンの中で低温で焼いていたローストポークに合わせるのにぴったりのソースに変身してしまった。
リハビリには時間がかかりそうだ。
ピアノも、ロックダウン中に練習していたショパンのワルツ、最初のページだけはまだ暗譜しているものの、他は綺麗さっぱり忘れてしまっておるよ...
腕と指は動きを覚えているが、脳が頑なに思い出させてくれないこの感じ...
考えてみるに、料理の仕方や暗譜したピアノの曲など、生物の生き残りにとっては覚えておいた方が利益になるように思える。人間がそう発達しなかったのはなぜなのでしょうね?!
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