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ロンドンで、マスク





「そっちでも、みんなちゃんとマスクしてるの?」

日本の友達によく聞かれる。


ご存知のように今年3月以前はマスク着用の習慣は全くなかった。
新型コロナ禍が拡大する中でもしばらくは、みっともないとか怖いとか、着用すると病人扱いされるだの、意気地なしだと思われたくない、効果なし、医療機関のために遠慮するべき...など、かなり懐疑的だった。


わたしもロンドンへは何回も出かけているわけではないが、まずは公共交通機関で着用が義務付けられ、そして乗客がみな着用しているのを見て最初は驚いたほどだった。

というのは、彼らは基本的に権威の指示には従わない人たちだからである。

「個人主義」だからだと思う。

国が国民の自由を規制すべきではないというのはリベラリズムの基本であり、どんなに正しいことであっても上から指示される筋合いはない、という「個人の自由」を守る立場である。

今回はコロナ対策で独自の方策をとったスウェーデンがそうであり、安楽死が欧州ではスイス、オランダ、ベルギー、ルクセンブルグで合法であるベース、またアメリカの「市民は政府に対して銃を取る権利を持つ」という思想とも近い。
ただの自己責任論やマチズモではないのである。


再開された美術館もマスクなしでは入れてもらえなかったし、最近は商店の出入りにも着用が必要になったので、上写真の百貨店Selfridgesでは入り口でマスクを持っていない人には配布までしていた。

そして店内にはこのようなマスクコーナーが...「写真撮ってもいいかな?」と店員さんに聞くと、「どんどん宣伝してー」と言われた。
別の百貨店、Libertyでは、有名なリバティプリントのマスクが4枚で50ポンドほどで販売されている。実は欲しい!

昨日は高級スーパーWaitroseの入り口では入店を拒否されていた人も見かけた。
マスクでなくてもスカーフやバンダナで口元を覆いさえすればいいのでそれほどハードルは高くないと思うのだが。
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