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ブルージュの「白鷺城」?





ブルージュの中心、マルクト広場に建つ、ネオゴシック様式の西フランダース州庁舎(13世紀に建てられたWaterhalle跡に建つ)は長らくファサード(正面)が化粧直し中になっていたが、最近完成して幕が外された。

見慣れた色に比較するとかなり白い。

2016年に改装を終えた姫路城(白鷺城、14世紀)のよう...

姫路城は「漆喰はカビが原因で黒ずみが発生するため防カビ強化剤が塗布され」(Wikipediaより)たのだそうである。
おそらく、今見る色だけでなく、数十年後、100年後にどんな色に変色していくかまで計算されてこの色にされたのであろう。

わたしのお気に入りの逸話:

「薬師寺西塔を再建した西岡棟梁は、新しくされた西塔の朱色がきつく、高さも違うのは違和感があると意見され、『そんなもん、300年も経ったら、どっちが先にできたか 分からんようになります(自重で沈み込む計算込みの現在の高さ違い)』と応えた」

という、すてきな話を思い出した。


ところが。
落ち着いて化粧直し前の過去の写真を探してみたら...

下の写真は確実に改修が始まる前の2019年のものだが、昨日(2022年)に比較して特に壁がより白くされた、という感じではないですよね?




よく見ると、窓枠の朱赤や、屋根の黒っぽい青に手が入り鮮やかにされたのだ...

そうすると、舞妓さんや芸者さんのお化粧が、白塗りの肌に紅と目の周りの黒、という組み合わせがなぜなのか理解できたような気がする。
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